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個人診療所開設・医療法人設立専門のヲタク行政書士®榊原です

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自治体により、勤務医から医療法人設立が出来ない場合もございます。また、法人化と個人開業それぞれにメリット・デメリットがございます。

【動物事業】動物取扱業者が守るべき事項とは?

令和元年6月19日に改正法が公布された動物愛護管理法。この主な内容は、

  • 動物の所有者等が遵守する責務の明確化(第7条関係)
  • 第一種動物取扱業による適正飼養等の促進
    →遵守基準の具体化、販売時における対面による情報提供の徹底、帳簿の備付等義務の強化(第21条関係)
  • マイクロチップの装着等と登録(第39条関係)
  • 獣医師による動物虐待等の通報義務化、関係機関の連携強化(第41条関係)
  • 罰則の強化

このうち、特に目立つのが罰則強化で

  • ペット殺傷
    懲役2年以下または罰金200万円以下
    →懲役5年以下または罰金500万円以下
  • ペットの虐待・遺棄
    懲役1年以下または罰金100万円以下

と大幅な引き上げとなった。
罰則を強化するのはどんな場合だろうかと考えると胸が痛むが、これを機にご自身の行いを省み、少しでもおちびちゃん達を大事にしてくれる事業者が増える事を祈る。

おちびちゃんの飼養、保管に必要な事項

さて、当所でも取扱っている動物関連事業の登録申請手続。
動物関連事業を行うには必ず、事業所ごとに都道府県知事または政令指定都市の長の登録を受けなければならない。※第二種動物取扱業者については届出になる。

この登録を受けるためには、おちびちゃんたちの管理方法、飼養施設の構造、規模などの基準を守ることが義務づけられている。では、その基準とは何だろうか?というと大きく分けて「共通事項」「個別事項」の2つがある。

事業内容に関係なく、すべての動物取扱業者が守るべき事項が以下の5つ。

  1. 使用施設・設備(ケージ等)
  2. 従業員数
  3. 環境の管理
  4. 疾病等に係る措置
  5. わんちゃん猫ちゃんの管理

ここで挙げるチェックリストは、必ずしもすべての基準を網羅するものではない。そのため、関連法令で定められた遵守基準を確認する必要がある。
「都道府県知事または政令指定都市の長の登録を受ける」とあるように、自治体の判断が優先されるため、これらはあくまでも最低ラインの目安としてご覧いただきたい。

共通事項

  1. ケージ等は分離型の基準を満たしているか?
    分離型のケージ等の基準はどんな業形態でも、基本的に満たす必要がある。)
  2. わんちゃん猫ちゃんが自然な姿勢で立ち上がる、横たわる等の日常的な動作がしやすい十分な広さがあるか?
    (立ち上がる、横たわる、方向転換する、身繕いする等の動作を容易に行える広さか。)
  3. 長期間の飼養を行うことが前提となる販売業、譲渡業、貸出業、展示業、譲受飼養業は、以下の○のいずれかに該当しているか?(※顧客の動物を預かる「保管業」「訓練業」の場合、短期間の一般的な業内容であれば、運動スペースの設置は必須ではない。)
    ○平飼い等により一体型の基準を満たすか?
    ○分離型のケージ等とは別に一体型以上の広さの運動スペースがあり、常に運動させられる状態で維持管理している?
  4. 申請書(届出書)に基づく、以下の設備が配置されているか?
    ・照明設備
    ・給水設備
    ・排水設備
    ・洗浄設備
    ・消毒設備
    ・廃棄物集積などの設備
    ・死体の一時保管場所
    ・ごはんの保管設備
    ・清掃設備
    ・空調設備(屋外を除く)
    ・遮光又は風雨を遮る設備(屋外の場合)
    ・訓練場(訓練業の場合)
  5. ケージ等と訓練場の床に金網が使われていないか?
    ※わんちゃん又は猫ちゃんの四肢の肉球が傷まないように管理されている場合を除く。
  6. ケージ等と訓練場にサビ、割れ、破れ等の破損がないか?
  7. ねずみ、はえ、蚊、のみ等の侵入を防止できる構造となっているか?侵入防止、駆除を行うための設備があるか?
  8. 床、壁、天井、附属設備は、清掃が容易である等清潔に維持管理がしやすい構造であるか?
  9. 脱走しない構造・強度か?
  10. 飼養保管のために必要な作業スペースがあるか?
  11. ケージ等は、耐水性がなく簡単に洗えないなど、衛生管理の支障がある材質ではないか?
    (例えば、段ボール等を用いていないか。)
  12. ケージ等は、受け皿や、床敷きなどにより、ふん尿などが漏れない構造であるか?
  13. ケージ等の側面か天井は、常に通気が確保され、内の様子が外から見通せる構造であるか?
    (傷病動物である等特別の事情がある場合を除く。)
  14. ケージ等は、床に確実に固定するなど、衝撃による転倒を防止しているか?
    (例えば、上下に積み重ねたケージを結束バンド等で固定したのみで床に固定しない等、不安定な状態でのケージの設置、積み重ねが行われていないか。)
  15. ケージ等に、給餌と給水のための器具を備えているか?
    (一時的に飼養又は保管をする等の特別な事情がある場合を除く。)
  16. ケージ等に、生態や習性、飼養期間に応じた遊具や休息等のための設備があるか?
  17. 1日1回以上飼養施設の巡回、保守点検、ケージ等の清掃を行い、汚物や食べ残しなどを適切に片付けて、清潔を保っているか?これらの清掃、消毒及び保守点検の実施状況について記録した台帳を5年間保管しているか?

従業員数

  1. 飼養保管に従事する職員数の常勤換算の方法を理解し、算出しているか?
  2. 職員数が正しいか確認を行うために必要な書類を作成しているか?
  3. 飼養保管を行う犬猫(親と同居する子犬子猫、繁殖引退犬猫を除く)の頭数は何頭か把握している。このうち繁殖犬猫の頭数を把握しているか?
  4. 算出した職員数に対応する飼養保管頭数(親と同居する子犬子猫、繁殖引退犬猫を除く)が上限を超えていないか?

環境の管理

  1. わんちゃん猫ちゃんの生理、生態、習性等に適した温度、明るさ、換気、湿度等が保たれ、騒音が防止されるように環境を管理しているか?
  2. 施設に温度計と湿度計が備え付けられているか?
  3. 寒さ、暑さにより健康に支障が生じるおそれ(震えや開口呼吸など)がないか?
  4. 清潔が保たれ、飼養環境や生活環境を損なうような臭いがないか?
  5. 自然光や照明により、適切な光の管理をしているか?
    (例えば、照明を用いた猫の人為的な発情促進がないか。)
  6. 動物の鳴き声、臭い、毛や、ねずみ、はえ、蚊、のみなどの衛生動物等により、周辺の生活環境を著しく損なっていないか?
  7. 動物の死体は、速やかにかつ適切に処理され、放置していないか?

動物の管理

  1. 病気とケガの予防、寄生虫の予防や駆除等の日常的な健康管理を行っているか?
  2. 毎年1回以上健康診断を実施しているか?
  3. 繁殖個体は繁殖の適否について診断を受けているか?
  4. 健康診断の診断書を5年間保管しているか?
  5. 生後11年以上の高齢猫の展示を行う場合には、定期的(半年に1回程度)に健康診断を受けさせる等、健康に配慮しているか?
    ※第一種動物取扱業(販売業、貸出業、展示業)の場合
  6. 病気の予防等のために、必要に応じてワクチン接種を行っている。
  7. 病気にかかったりケガをした場合には、速やかに必要な処置を行うとともに、必要に応じて獣医師の診療を受けさせているか?
    (※病気やケガがあるにもかかわらず、必要な処置が受けられていない個体がいないか?)
  8. 新たな犬猫の飼養・保管を始める際に、観察や、入手先等からの聴き取りによって健康であることを確認するまで、必要に応じて他の動物と接触させないようにしているか?
    (例えば、他の動物と隔離しているか。)

動物の管理

犬猫が以下の不適切な状態になっていないか?
(※1つでも該当があれば違反となる。)

  • 被毛に糞尿等が固着した状態(例えば、糞が毛にこびりついている状態など)
  • 体表が毛玉で覆われた状態
  • 爪が異常に伸びている状態
  • その他、健康や安全が損なわれるおそれのある状態
  1. ケージ等の外で飼養又は保管をしていないか?
    (管理を徹底した上で一時的にケージ等の外で飼養又は保管をする場合を除く。)
  2. 複数の動物を同じケージ等に入れている場合、ケンカ等をしない組み合わせにしているか?
  3. 幼齢の犬猫については、適切な期間、親、きょうだい等と一緒に飼養保管をしているか?
  4. 適切な量、回数等により給餌と給水を行っているか?
  5. 清潔な水がいつも飲めるようにしてあるか?
  6. 分離型のケージ等の場合、1日3時間以上運動スペース内で自由に運動できる状態にしているか?
  7. 毎日、散歩や遊具を用いた活動等によって、人との触れ合いを行っているか?
  8. 1日1回以上巡回して、犬猫の数と状態を確認し、巡回の実施状況を記録した台帳を5年間保管しているか?
  9. 顧客(見物客)等がわんちゃん猫ちゃんに触れる場合には、過度なストレスがかかったり、顧客等に危害が及んだり、わんちゃん猫ちゃん、顧客等が人と動物の共通感染症にかかることがないよう、顧客等には接触の方法を指導し、わんちゃん猫ちゃんには適度な休息を与えているか?
  10. 顧客(見物客)等が犬猫にみだりに食物を与えないようにしているか?
  11. 災害時に犬猫の健康や安全を確保し、人の生命、身体、財産を守るために、普段から職員間の連絡体制や犬猫が脱走した場合の捕獲体制の整備、犬猫の避難方法の決定、餌の備蓄等の対策を講じているか?
  12. 第一種動物取扱業者の標識は、氏名又は名称、所在地、登録番号、動物取扱責任者等の必要事項を事業所の出入口から見やすい場所に掲示しているか?
  13. 第一種動物取扱業の広告は、氏名又は名称、所在地、登録番号、動物取扱責任者等の必要事項を掲載され、飼いやすさや子犬子猫の愛らしさ、犬猫の生態や習性に反した行動等が過度に強調されるなど、誤解を与える内容ではないか?
  14. 動物取扱責任者研修で得た知識を、他の職員全員に伝達し習得させているか?
  15. 個体ごとの帳簿に、個体の繁殖者の情報、生年月日、入手先の情報、販売・譲渡先の情報等の必要事項が記載され、5年間保管しているか?
    (※販売業、貸出業、展示業、譲受飼養業、譲渡業の場合)

以上が共通事項となる。

動物愛護管理法の目的とは?

そもそも、動物愛護管理法(動物の愛護及び管理に関する法律)はどうして制定されたのだろうか。

第一条(目的)には、
「この法律は、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操のかん養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し、もつて人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的とする。」
とある。わかりづらいので噛み砕くと…

・動物を大事にするための事項を定める事で、生命尊重、友愛、平和の情操の涵養に資する事
・動物による人のカラダや財産の侵害を防ぎ、人と動物との共生実現を図る

動物愛護管理法 第1条(目的)

聞き慣れない言葉だが、「涵養」とは、自然にそれができるよう養い育てることという意味である。

日常生活に最も近い動物事業といえば「ペットショップ」だろう。
多くの場合、店頭に並ぶガラスケース内にいるのは生後半年くらいまでのおちびちゃん達で、道行く人々は「かわい~い♡」と黄色い声を上げる。強面の男性までも破顔してしまうほどの威力があるものの、ここで指す動物事業はそれだけではない。大きなゾウや肉食動物のライオンなど、街中を歩けば人に危害を加えてしまうかもしれない子も含まれる。

人と動物が上手にお付き合いをするためには、まず人間の方から歩み寄ろうという意思表示だとぼくは考える。

個別事項

全てを挙げるにはあまりにも膨大な量になるため、今回は第一種動物取扱業のうち「販売業者」「貸出し」「譲渡し」を行う者が守るべき項目を挙げる。もちろん「展示」「輸送」「繁殖」「訓練」「保管」等にもそれぞれのチェック項目がある。
これらは立入検査において確認される事項であり、1つでも漏れがあると行政処分の対象となり得るものだ。知らなかった、では済まされないため、面倒でも一通り目を通すのが事業者の責務だ。

販売業者が守るべき基準は?

(※ここでいう販売業者には、繁殖業者が販売する場合も含む。)

  1. 販売されるわんちゃん、猫ちゃんは生後57日齢以上か?
    (天然記念物のわんちゃん猫ちゃんを専門的に扱う繁殖業者が、お客様に直接販売する場合のみ50日齢以上でも○)
  2. 2日間以上おちびちゃんの状態を観察し、健康上の問題がないわんちゃん猫ちゃんのみを販売しているか?
  3. 環境の変化や輸送への耐性が十分に備わったわんちゃん猫ちゃんを販売しているか?
  4. 売買契約の際、獣医師が発行した疾病等の治療、ワクチン接種等の証明書をお客様にお渡ししているか?
    (※入手先のブリーダーなどから受け取った証明書も含む。)
  5. 販売しようとするわんちゃん猫ちゃんの
    ・品種等の名称
    ・標準体重/体長
    ・適切な飼養施設の構造/規模
    ・ごはん、お水のあげ方
    ・運動、休養の方法
    ・遺棄の禁止などの関係規則
    ・性別
    ・生年月日
    ・繁殖謝の情報等
    全18項目の情報を書面にして説明し、お客様に署名等をしていただく確認を実施しているか?
    (※第一種動物取扱業者に販売する場合には、一部の項目は必要に応じての説明で足りる。)
  6. 仕入れ、販売等の際、取引の相手方が法令に違反していないこと、違反するおそれがないことを確認しているか?
    (違反が確認された場合、その相手方と動物の取引を行ってはならない。)
  7. 販売する全てのわんちゃん猫ちゃんをお客様が目視や写真で確認できるか?
    また、各おちびちゃんの情報がお客様から見えやすい位置に文書で表示されているか?
  8. おちびちゃんごとの帳簿に、
    ・繁殖謝の情報
    ・生年月日
    ・入手先の情報
    ・販売、譲渡先の情報等
    必要事項を記載して、5年間保管しているか?

譲渡し

  1. 可能な限り、離乳等を終えて、成体が食べるごはんと同じごはんを自力で食べることができるようになったわんちゃん、猫ちゃんが譲渡されているか?
  2. 可能な限り、環境の変化や輸送への耐性が十分備わったわんちゃん猫ちゃんを譲渡しているか?
  3. 譲渡しをしようとするわんちゃん猫ちゃんの
    ・名称
    ・適切な飼養施設の構造/規模
    ・ごはん、お水のあげ方
    ・運動、休養の方法
    ・遺棄の禁止などの関係規制等
    の5項目の情報を説明しているか?

貸出しを行う場合には…

  1. 2日間以上状態を観察して、健康上の問題がないわんちゃん猫ちゃんのみを貸し出しているか?
  2. 環境の変化、輸送への耐性が十分備わったわんちゃん猫ちゃんのみを貸し出しているか?
    (第二種動物取扱業の場合、可能な限り実施。)
  3. 貸出しをしようとするわんちゃん猫ちゃんについて、
    ・品種等の名称
    ・適切な飼養施設の構造/規模
    ・ごはん、お水のあげ方
    ・運動、休養の方法
    ・遺棄の禁止などの関係規制等
    10項目の情報を貸出先に渡しているか?
    (第二種動物取扱業の場合は5項目。)
  4. 貸し出したわんちゃん猫ちゃんが撮影に使用される場合、本来の生態、習性に関して、一般人に誤解を与えるような形態による撮影が行われないようにしているか?
    また、貸出先でわんちゃん猫ちゃんに過度の苦痛がないよう、時間、環境等が適切に配慮されているか?

知らなかったでは済まされない

何度も申し上げるが、これらの規定は「知らなかった」では済まされない。
「業として」とあるように、動物の販売、保管、貸出し、訓練、展示、競りあっせん、譲受飼養を営利目的で行うことはすなわちプロだ。取扱うおちびちゃん達に何かあった時、どんな言い訳を並べ立てようが生き物だ。命に「待った!」はない。

ご自身の事業内容が最新の法律に合っているか不安な方は、行政書士に相談してみませんか?

当所では、第一種動物取扱業の登録申請についての書類作成、申請、その他手続をお手伝いしています。施設基準はもちろん、管理基準も年々厳しくなっており、毎年度の定期報告も必要です。帳簿の作成、記入漏れ、保管義務、定期報告届出を忘れてしまったり…といった「うっかり」を防ぎます。
また、新規開業や更新、変更時の立入検査には可能な限り同席し、お客様と行政との窓口になります。お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人は、ヲタク行政書士™榊原沙奈です。

今回の記事に書ききれなかったのだが、

  • インターネット取引だけでの空輸は違法
  • 無登録業者が販売している場合、刑事罰の対象となる
  • 事業者側で「ペットに瑕疵(病気等)があっても責任を負わない」という条項を約款に定めていても、瑕疵担保責任を負わないという条項は消費者契約法で定める不当条項であり無効

です。事業者に限らず、これからおちびちゃんを迎えようとお考えの方は、事業者が提示する取引方法や登録の完了、約款等の確認をしていただきたいです。

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榊原沙奈
(さかきばら さな)
ヲタク行政書士®
やぎ座のO型、平成弐年式
法人設立、事業承継が得意
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