
本記事では、個人事業主の会計処理に適切な「頻度」を解説します。
会計処理とは?
会計処理は、事業を行うなかで発生するお金の流れを収集し、整理して記録することをいいます。
個人事業主の会計処理で必要なのは、収支の記録、仕訳と記帳(会計帳簿への記入)、税務申告となります。
会計処理を行う理由
個人事業主が会計処理を行う理由は、次の通りです。
- 財務状況の把握
- 税務申告
- 経営時の選択材料
「わからない」という不安
経営者は常に不安を抱えているモノです。
こうした不安の原因は「わからない」ことだと考えています。
未来の不確実性はもちろん、収入と資金がわからないことで更に増幅しているのではないかなと。
こうした不安の解決策は「わかる」状態にすること。
自身の財務状態と、必要経費等を把握することは、運営の可能性を知る事に繋がります。
毎日続ける
個人事業主の会計処理は、「毎日」行うのが理想です。
毎日続けるためには、次の対策が有効です。
- 手間のカットに電子化
- 完了後即請求
- 朝活に組み込む
可視化に電子化
ぼくは非常にものぐさな性分で、面倒だと感じた事には見向きもしません。
となると、最大限かかる手間を減らす事が目的になるのですが、経理処理における最大の手間は「手入力」だと感じました。
現金でのやり取りでは、領収書の発行や残高照会などに手間をとられます。小口現金へのやり取りも面倒だし、そもそも、バッグの中に領収書があるだけでも鬱陶しい。
そこで、支払いだけでも現金を徹底的に廃止し、データとして会計ソフトに連携させています。
現金には現金の良さもありますが、面倒臭がりな人ほど電子化を目指しましょう。
請求は完了後すぐ
取引数の多い会社ほど、請求書発行はまとめて行っている印象ですが、件数に関係なく、業務が完了と請求書発行は同時に行います。
ちょっと難しい言い方をすると「債権は行使できる時から消滅時効が進行」し始めます。
仕事はお金を稼ぐためにやっている事だとぼくは考えており(もちろん、それだけではありませんが。)、請求書で自分の収入を把握する事で仕事へのモチベーションアップ、お金に対する不安減少の効果が期待できます。
経営は持久走ですから、ひとまとめにするより毎日コツコツ補給しましょう。
朝活に組み込む
継続の基本は、習慣化です。
習慣化には、やったりやらなかったりするのではなく「毎朝やる」と決めるのが近道です。
なぜ朝を選んだのかというと、仕事量は毎日差が出るから。1日の最後にやろうとか、昼休み前にやろうとすると習慣として定着させる事が難しく、忙しいとつい「明日まとめてやろう」などとサボるのです。
それから、朝は最も思考がクリアなので、難しい計算などは朝がいいと言われています。朝が弱い人は、出勤直後がおすすめです。
まとめ
決算や確定申告への便宜上よりもまず、自分の不安を軽減するために毎日経理をしましょう。
ぼくの実践するポイントが参考になれば幸いです。
- 手間のカットに電子化
- 完了後即請求
- 朝活に組み込む
この記事を書いたのは
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。