
あなたの上司に対し、次のような疑問を抱いたことはありませんか。
✓頼まれた記憶はないのに「あれ、どうなってんの?」
✓すぐに怒られるからできるだけ話したくない
✓上司は何を考えているのか分からない宇宙人
このようなすれ違いが起きるのは、実は、あなたの職場だけではありません。
私も経験があります😭
今回は、どうしてこのようなことが起きるのか、経営者・従業員どちらも経験してきたヲタク行政書士®が解説します。
Contents
経営者の悩み
経営者の多くは、次のような悩みをもっています。
(2)時間
(3)お金
(1)人
経営者は、自社の従業員を集め、マネジメントし、時には送り出さなくてはなりません。
優秀な人を確保したい
どの業界でも共通して「優秀な人材」を迎えたいと願っています。
この「優秀」は学力に限らず、自身や他のスタッフとの相性、経歴等を総合的にはからなくてはならないため、自身の考える優秀な人に届くアプローチを日々試行錯誤しています。
マネジメント厳しい
教育は、どの人も頭を抱えるジャンルです。
教わる側のバックグラウンドを把握しなければ、効果的な教育は施せませんが、1人ずつ異なりますよね。
「みんな違ってみんないい」ともいいますが、顧客が求める最低限のサービスを提供するには、従業員全員の足並みを”それなりに”揃える必要があります。
作業の効率化
人は、自分ができることをできない人間を見た時、フラストレーションを抱えます。
「どうしてそんなこともできないのか。」
「なぜ、このようにしないのか。」
目の前の人が失敗したとき、自分の頭に正解があるせいで「無駄」と認識してしまいます。
このような無駄を省くには教育、情報共有、事業場内における作業の仕組み化が不可欠ですが、これらを構築し、浸透させるのには膨大な手間と時間がかかります。
(2)時間
経営者は、シンプルに「時間がない」と感じています。
やるべきことは沢山あるのに、進めていくと更に必要なタスクが増えていき、無間地獄に陥っているのです。
(3)お金
どの事業でも、資産は有限です。
経営者はいつも、限られた元手で、どれだけ最大化できるかを考えています。
人件費は大きい
経費のうち、最も大きくなるのが人件費です。
従業員1人の負担を減らそうと人手を増やせば、全体の人件費が膨らみます。
いっぽう、人件費を減らそうと人手を減らせば、従業員1人の負担が増えてしまい、退職を早めたり、残業代等でかえって高額化するおそれもあります。
売上の最大化
事業の継続には、売上が欠かせません。
どんなに素晴らしい理念・商品があっても、お金がなければ回せないのです。
このお金を運んでくるのは、お客様です。
お客様のいない事業は成立し得ないため、経営者はお客様のことで頭がいっぱいになることもしばしばです。
常に更新
社会は常に変化します。
人の思考構造はすぐに変化しませんが、少しの要因で大きく変わる分野もあります。
これらの影響を全く受けず、永続的な経営ができる事業はさておき、そんな事業、ほとんどありません。
現状、そして将来のことを常に考え、これらにどのように対応していくかを経営者は考え続けることになります。
経営者の孤独
もしかすると、皆さんも聞いたことがあるかもしれません。
「経営者は孤独」と言われますが、これを聞いた従業員は「は?」と感じる事でしょう。
実際に経営者になるまで、私もピンと来ませんでしたね(しみじみ)
孤独と言われる原因として、次の要因が考えられます。
✓人に依存すると事業が傾く
✓組織がうまくつくれない
決断はいつも自分
経営者は日々、選択の連続です。
選択すべき事柄には、今日のシャツから事業の将来を決める大きなものまで大小様々です。
どんなに優秀なパートナーがいても、彼らは経営者ではありません。
最終的な責任を負うのは常に自分で、他人の人生を背負う選択も頻繁に訪れます。
こうした場面に直面すればするほど精神的に追い詰められ、その都度、成長し疲弊していきます。
人に依存すると事業が傾く
優秀な人材を欲する会社がほとんどですが、従業員が優秀であればあるほど、その人が抜けた場合に空いてしまう穴が大きくなります。
日常業務において、優秀な人材は喉から手が出るほど欲しいでしょうが、いずれその人がいなくなる場面を考え続けなければならないことで、依存を恐れる経営者も多いものです。
組織がうまくつくれない
経営者が現場気質であればあるほど、ワンマンになります。
こうなると、経営者が全てを任せられるタスクが極小化し、ほぼ全ての業務にタッチしなくてはなりません。
事業に係る最高責任者は常に経営者ですが、率先して前に出ていく経営者のいるところでは、自立したチームが育ちづらいデメリットがあるのです。
まとめ
まとめると、経営者の思考は次の通りです。
✓経営者は願わずして孤独
このように、従業員の皆様が抱いている悩み・思考とは異なる部分で頭を悩ませている経営者ですから、従業員から見ると「なに考えているか分からない!」になるのですね。
前提が異なるため、交わりづらいんですよね😅
はじめから経営が得意だから経営者になろう!と考える方は稀少ですし、自分から進んで大きな責任を負いに行こう!という方も少数かと思います。
もしもあなたが上司の役に立ちたいなら、彼らの視点を少し理解してあげるといいでしょう。
この記事を書いたのは
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。