度々議論される自動車の「購入」と「レンタル」、「新車」と「中古車」のうち、どちらがお得なのか問題。
今回は、同じ車に乗り続ける場合と、途中で新車に買い替えた場合のどちらが得なのかを検討してみます。
Contents
車にかかる費用は?
車を購入した場合、次の費用がかかります。
✓保険料
✓メンテナンスにかかる費用等
税金
自動車の所有にかかる税金は「自動車税・軽自動車税」と「重量税」の2種類です。
自動車税・軽自動車税は、自動車の排気量に応じて課税される地方税です。
毎年4月1日時点を基準に、車を所有している人に支払義務が生じます。
5月頃に納税通知書が届き、5月31日をまでに支払をしなくてはなりません。
いっぽう、自動車重量税は所有する車の重量に応じてかかる税金です。
新車の登録時と車検時に支払う義務が生じ、車両の「重量」「車種」「使用年数」「エコカー減税の有無」等で金額が変動します。
自動車税の場合、2019年9月までに購入していれば軽自動車10,800円-6,001cc以上の11万1,000円、2019年10月以降だと6,001cc以上11万円と若干の差があります。
自動車重量税では、初年度から12年目までは年3,300円、13-17年目4,100円、18年目以降4,400円と緩やかに上昇します。
保険料
保険には「自賠責保険」「任意保険」の2種類があります。
自賠責は、運転手が事故などを起こし、他人に死傷を負わせた場合の被害者救済を目的として義務づけられている強制保険です。
任意保険はその名の通り、加入が「任意」ですが、自賠責で補償しきれない部分を担う大切なものです。
自賠責保険が下りるのは、被害者が死傷した場合ですが、任意保険では、車体や物の破損や同乗者の死傷まで対象となるだけでなく、相手方との事故対応等も行ってくれます。
補償内容や加入要件等は各社異なるため、ご自身の不安な部分をカバーしてくれる会社を選びましょう。
メンテナンス等
定期的にかかる費用に「車検」「修理」「消耗備品」、駐車場を借りる際は月極料金、遠出をする際の有料道路にかかる通行料金等がかかります。
車検
車検は、新車登録時は3年、それ以降は2年ごとに受ける必要があります。
車種や車の状態により費用は異なりますが、数万円-10万円前後はかかります。
使用年数が長くなればなるほど消耗が激しく、交換が必要なパーツも増えるため、パーツ代・工賃等が増加します。
車検には「法定費用」「車検基本料」とに区別され、法定費用には自賠責保険料、自動車重量税、印紙代が含まれます。
車検基本料には、定期点検料、測定検査料、車検代行手数料等が含まれるのが一般的ですが、依頼先により科目は異なるので、少しでも費用を抑えたい方は相見積もりをとりましょう。
消耗品
自動車には非常に多くのパーツが使われています。
✓エンジンオイルフィルター
✓バッテリ
✓タイヤ
✓ブレーキオイル・パッド
✓ワイパー
✓ラジエーター
✓スパークプラグ など
これらは点検時に交換を打診される代表的なパーツですが、素人では適正な交換時期がわからず、事業者に判断を委ねる事となります。
わからないことを良いことに、不要な交換・パーツをすすめる悪徳業者もいるようなので、ご自身が信頼できる先にお願いしましょう💦
維持費の目安
「軽自動車」「普通自動車」に区別し、維持費を算出してみます。
軽自動車(新車購入)の場合
年間23万-30円程度の維持費がかかります。
内訳は次の通りです。
✓自動車重量税:3,300円
✓自賠責保険 :9,865円
✓任意保険 :70,000円
✓車検費用 :25,000円
✓駐車場代 :60,000円
✓ガソリン代 :60,000円
※保険料、車検費用、駐車場代、ガソリン代等はあくまでも「目安」です。
普通自動車(新車購入)の場合
普通車の場合、年間36万-45万円程度の維持費がかかります。
内訳は次の通りです。
✓自動車重量税:20,500円
✓自賠責保険 :10,005円
✓任意保険 :90,000円
✓車検費用 :40,000円
✓駐車場代 :60,000円
✓ガソリン代 :100,000円
軽自動車と比較すると排気量が大きくなり、年間で10万円以上の開きがあることがわかります。
選ぶ車種・年式、使用頻度、車検の有無、住環境や居住地域により費用は変わりますが、節約を考えるなら「燃費」「定期的なメンテナンス」等を心がけること、購入だけでなくリースという手段も検討されることをオススメします。
同じ車を長く使うメリット
1台の車に長く乗る最大のメリットは、分割払いで購入した場合に月々の返済を考えなくて済むこと、カスタムが好きな方は時間をかけ、じっくり自分好みにカスタマイズできることなどが挙げられます。
選ぶ車種によっては、購入時より価値が上がることもありますが、ほとんどの場合は購入時が最高値、その後は緩やかに低下していきます。
デメリットは?
いっぽう、同じ車に長く乗る際のデメリットは、税額があがること、維持費が膨らむことです。
車が好きな方にとって、このような言い方は不快かもしれませんが、車は消耗品です。
車は機械ですが、大事なパートナーでもあります。
しかし、1つずつのパーツは消耗品なのです。
経年による劣化や、摩耗により交換が必要な部位も必ず出てきます。
長く愛用すればするほど、あちこちに手がかかるようになるため、新車に比べると費用も膨らみます。
また、生産終了となった車種の場合には、パーツが手に入らないこともあります。
自動車に関する知識が豊富で、自分自身で整備ができる方にとってはデメリットとはいえないのでしょうが、ほとんどのドライバーは自分の手に負えなくなってきます。
最終的には「観賞用」として保有することも考えられなくはありませんが、日常使いを目的に購入される場合が多いかと思います😅
まとめ
今回は、車を維持するためにかかる費用と、節約のポイントを解説しました。
ありきたりなことしか言えなかった気もしていますが、人も車もこまめな点検・メンテナンスを怠らず、大事に使っていけばご機嫌に長く付き合っていけるものと信じています。
大事な大事なパートナーですから、しっかり可愛がってあげましょう✨
この記事を書いたのは
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。