当サイトの一部に広告を含みます。
![](https://www.otk-gyosho.com/magi/wp-content/uploads/2023/12/image-13.png)
当ページでは、認知症がどんな病気で、症状が出た場合の対策、予防策をご紹介します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
認知症とは
認知症とは、色々な原因により脳の神経細胞が少しずつ鈍くなり、記憶や判断能力等の認知機能が低下する状態をいいます。
一般的には高齢であるほど発症しやすいといわれますが、65歳未満でも発症します。
加齢による「物忘れ」との違い
年を重ねると、物事を忘れやすくなることがあります。これを「物忘れ」といいます。
認知症と似ていますが、次の違いが見られます。
- 忘れる範囲
- 進行速度
- 忘れている自覚の有無
- 日常生活への支障
認知症の原因となる病気
認知症には、原因となる病気があります。
- アルツハイマー型認知症
- 血管型認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
アルツハイマー型認知症
認知症のうち、最も多い型がアルツハイマー型認知症だといわれています。
記憶障害からはじめることが多いものの、失語、失認、失行が目立つ事もあります。
血管型認知症
脳梗塞、脳出血などの脳血管障害により、一部の神経細胞が傷付き認知症を来すものを血管型認知症といいます。
傷付いた脳血管の場所により、起こる症状は変わります。
レビー小体型認知症
脳にたんぱく質がたまることで認知症を発症するのが、レビー小体型認知症です。
記憶障害など認知機能障害が起こりやすいだけでなく、幻覚症状、歩きづらさを感じるパーキンソン病などを伴うこともあります。
前頭側頭型認知症
脳の前頭葉、側頭葉を中心に病状が進行し、行動障害型または言語障害型の症状を起こすものを前頭側頭型認知症といいます。
認知症らしき症状を察知したら
認知症かも知れないと感じるような言動を察知したら、次の機関に相談しましょう。
- かかりつけ医
- もの忘れ外来(全国の外来一覧)
- 認知症疾患医療センター(とうきょう認知症ナビ)
- 認知症の電話相談窓口(公社 認知症の人と家族の会)
身内が認知症になったら
- 早期受診・リハビリの実施
- 認知症の正しい知識を身につける
- 介護保険等を利用する
- 周りをうまく頼る
- 介護以外の時間を積極的に持つ
1.早期受診・リハビリの実施
認知症のはじまりは、ほんの些細なもの忘れからです。
高齢者の場合、もの忘れと判別がしづらく、素人目ではほぼわかりません。
少しでも怪しいと思ったら、すぐに専門医を受診しましょう。
認知症に似ている別の病気である可能性もあるし、早期治療で治る認知症もあります。その後の介護等へ繋げるためにも、医師の診断は不可欠ですよ。
2.認知症の正しい知識を身につける
一言で認知症と言っても、タイプにより症状、進行速度、求められる対応は異なります。
身内がどれに該当し、自分に何ができるのか。
どのように向き合っていけばいいのかを知るためにも、正しい知識を身につけましょう。
3.介護保険等を利用する
認知症は、介護保険などのサービス対象になる可能性があります。
サービスを受けることを「甘え」「怠慢」と考えている人もいますが、プロの手を借りることで新たな発見があったり、介護者自身が休息をとるチャンスにもなります。
4.周りをうまく頼る
介護をしていると、どうしても視野が狭まります。
1人で抱え込まず、行政や介護保険サービス等を積極的に利用し、悩みや不安は打ち明けましょう。
5.介護以外の時間を積極的に持つ
介護者にも、自分の人生があります。
症状が進行すればするほど、自分の時間は削られ、心身共に疲弊していくことも少なくありません。
このような言い方をするのは不適切かも知れませんが、認知症の身内が亡くなった後も、自分の人生は続いていきます。
自分の人生にとって必要なものは何か、ゆっくり考える時間も持ちましょう。
認知症の予防
認知症予防は、認知症そのものを完全回避するものではなく、認知症になる可能性を下げ、発症後の進行をゆるやかにするものです。
これをすれば認知症にならない!より、自分もなるかもしれないと自分ごととして受け止め、少しでも進行を遅らせるつもりで専門家にアドバイスをもらいましょう。
認知症になった場合の対処法
身内が認知症になった場合、まずは話を聞いてあげましょう。
ただし、あまり本腰を入れて聞くと、自分が振り回されますので、あくまでも聴く姿勢を保つだけでも構いません。
認知症になったことで、人格が変わり、怒りっぽくなる人も多いです。
「相手は別の人」と捉えることで、少し気が楽になることもあるかもしれません。
認知症の基本 まとめ
当ページでは、認知症の基本と予防法、対処法をご紹介しました。