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当ページでは、空き家の火災保険について、加入は必要か?加入要件や加入時におさえたいポイントを解説します。
Contents
筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
空き家でも火災保険は必要?
空き家の場合、人が住んでいないので保険は不要と思われるかもしれません。
しかし、人が住んでいないことで生じるリスクもあるため、筆者は加入をオススメします。
例えば、経年劣化により建物の一部が倒壊した場合、被害を被るのは自分の土地に限りません。
近隣の住居、隣地の工作物や自動車等を傷付けたり、時には、通行人がケガを負うこともあります。
こうした場合、空き家の所有者が損害賠償責任を負うのが一般的で、重い金銭的負担を負う事も考えられます。
ただし、一般的な住宅用保険と比較し、加入要件は厳しいのが現実でもあります。
空き家の火災保険加入要件
住宅用の火災保険では、補償対象となる建物の用途により「住宅物件」「一般物件」に区分します。
このうち、住居としての利用に限られる物件は「住宅物件」に当てはまります。具体的には、次のような物件です。
- 所有者が転勤等により一時的に空き家になった
- 相続により取得し、家財はあり、管理のために定期的に寝泊まりしている
- 常時ではないが、別荘など季節的な住居として使用している
- 賃貸物件で、借り手が決まるまで一時的に空き家となっている
いっぽう、一般物件に該当する空き家の場合、住宅物件に比べ、ほとんどの保険会社は火災保険料を割高に設定しています。
住居として使用する予定がない、または、家財が一切設置されず、住宅としての要件が整っていない場合は「一般物件」に区分されます。
ただ、保険の加入要件や補償内容を決めるのは、あくまでも保険会社です。
「一般物件だから高い」と言い切ることはできず、契約先により内容が異なるため、相見積もりをオススメします。
空き家の火災保険契約 ポイント
空き家の火災保険を契約する際、次のポイントをおさえましょう。
- 空き家の現況確認
- 今後の維持・管理方針を決めておく
- 複数社で見積もりをとる
空き家の現況確認
空き家の火災保険加入を検討する際、まずは空き家の現況をしっかりと確認しましょう。
既に損傷している箇所や、中にある家財道具、築年数や構造などの基本情報により、契約内容は大きく変動するのが一般的です。
見積もり時、焦ることがないよう準備しておきましょう。
今後の維持・管理方針を決めておく
目的をもって空き家となっているのなら問題ありませんが、今後、どのように維持・管理しているのか決まっていない場合は、ご家族での話し合いをオススメします。
家族が住むのか、賃貸に出すのか、売却するのか。
不動産の活用法はいくつもありますが、どれを選ぶかにより必要な契約期間も異なります。
複数社で見積もりをとる
空き家に関わる保険契約において、決定権を握るのは保険会社です。
そのため、この補償ならこの金額というルールはなく、加入要件も全て、保険会社が自由に設計できます。
一社のみで決定するのではなく、自身の目的達成に必要な保険商品を持つ会社と契約しましょう。
空き家の火災保険まとめ
当ページでは、空き家の火災保険について解説しました。