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YouTubeで発信していれば仕事も増えるし、生活できるかも
そんな希望を抱き、チャンネルを開設する方もいらっしゃるかと思います。
特に、行政書士・社労士・宅建士等の開業系資格を持つ方は、実務経験を活かして「情報系ユーチューバー」として活動するケースも増えています。
しかし、ここで直面するのが「収益ラインは超えたのに生活できない」現実。
- 登録者1,000人に届いたのに収益は月数千円
- バズったのに翌月の再生ゼロ
- 営業どころか、時間が奪われる
こんな”数字の罠”にはまり、発信をやめる開業者が後を絶ちません。
では、実際にYouTubeで生活できている人たちと何が違うのでしょうか。
この記事では、私自身の体験と同業者たちの実例をもとに、「開業系YouTubeで生活できるのか」という問いに、広告収益のリアル・生活できる人の共通点・導線設計のヒントを添えてお届けします。
動画=商品ではなく、動画=営業導線に変えたとき、ようやく「生活」が見えてきます。
第1章:収益化ラインはスタート地点に過ぎない
YouTubeで生活したい。その第一歩が収益化ラインです。
- 登録者1,000人
- 総再生時間4,000時間/過去12か月以内 または、ショート動画で直近90日間の視聴回数1,000万回以上
これらのラインを突破したとき、多くの方はこう思うのではないでしょうか。
よっしゃ、これで稼げるぞ💪🔥
けれど、ここからが地獄の幕開けです。
登録者1,000人は通過点
開業系ジャンルはターゲットがニッチである一方、視聴者は情報収集目的が中心で、登録に至らないことが多いのが現実です。
- 動画が1万回再生に対し、登録者数+50~100人程度
- 資格を取っただけでは話せることが少ないという初期壁
- 見込み客になる層ほど表立ったアクションがない
結果、1,000人に到達するまでに半年~1年ほどかかる人がほとんど。
「ようやく収益化できる!」と喜んだのも束の間、その後すぐに更新を止めてしまう人も後を絶ちません。
実際に、登録者1,000~2,000人規模の開業系チャンネルのうち、約4割は半年以内に更新を停止しているといわれています。
収益化要件クリアをゴールと誤認し、「こんなに稼げないの?」と現実に心が折れてしまうのです。
4,000時間の再生ラインに必要なのは
YouTubeの収益化条件は「1度クリアすれば一生安泰」ではありません。
投稿が半年以上止まり、再生時間が下降していくと、非アクティブと見なされ再審査の対象となる場合があります。
「もう収益化しているから大丈夫」で油断し、放置すると、いつの間にか広告が止まり、収益が入らなくなるケースも。
これを防ぐには、
- ロングテールで再生される検索特化型の動画を仕込む
- 毎月〇本更新と最低ラインを決め習慣化する
- コメント対応や外部誘導で導線を増やす
といった設計が求められますが、この地味な運用に耐えられない人がほとんどです。
第2章:広告収益の正体は夢ではなく現実
開業系ジャンルは広告単価が高いが…
「行政書士」「社労士」「開業」「起業」等のジャンルは、金融や法律系に分類されるため、表示される広告の単価は比較的高めです。
- RPM(1,000再生あたりの広告収益)は400~800円前後
- うまくいけば、1万回再生で4,000円~8,000円
- ジャンルとしてはおいしく見える
けれど、現実には動画の構成・視聴者属性・再生時間次第で大きくぶれます。
再生委自立と視聴者属性が単価を決める
たとえば、
- 動画の平均再生時間が短いと、動画中盤の広告が表示されず単価が下がる
- 視聴者が学生や副業初心者ばかりだと、高額広告が刺さらず単価が下がる
- 動画の序盤で離脱されると収益にならないことがある
つまり、同じ1万回再生でも、
収益額 | 特徴 | |
---|---|---|
Aさん | 6,000円 | ターゲットが明確・動画設計優秀 |
Bさん | 1,500円 | 短尺・離脱多め |
という差が生まれることになります。
バズの幻想:一発当てても食えない
たとえば、1本の動画が奇跡的に5万回再生されたとします。
それだけで生活できるでしょうか。この点、以下の通りです。
- RPM500円:25,000円前後
- 投稿頻度:月2~3本 ➤ 再現性皆無
- 翌月からゼロベースに戻り、ネタが尽きて絶望
勘違いされる方もいらっしゃいますが、5万回再生=月収5万円ではありません。
安定しない・積みあがらない・いつ終わるかわからない。それが広告収益の怖さでもあります。
現場データ:月間収益のリアル
月間再生数 | 想定RPM | 想定広告収益 |
---|---|---|
5,000回 | 600円 | 約3,000円 |
1万回 | 約6,000円 | |
3万回 | 約18,000円 | |
5万回 | 約30,000円 |
第3章:広告じゃなく”導線”で稼いでいる人たち
YouTubeで生活できている人は、動画の中身だけで勝負しているわけではありません。
彼らが本当に注力しているのは、当該動画を見た人が次に向かうか。
つまり、導線設計にあります。
1.ブログ・講座・公式LINE等への出口がある
広告収益だけでは食べられないことを知っている人たちは、動画を「無料サンプル」「信頼構築の場」と割り切って使っています。
具体的には、
note(有料記事) | 1本980~2,980円でナレッジ販売 |
ブログ経由 | アフィリエイト、セミナー誘導、業務相談 |
公式LINE | 特典配布➤ステップ配信➤サービス |
オンライン講座・PDF教材 | 3,000~3万円/件 |
特に、開業系ジャンルは視聴者の悩みが実務に直結するため、信頼さえあれば自然に遷移するのが強みです。
2.コメント欄・DMから案件へ
1度相談できますか?
この件は自分にも当てはまるでしょうか?
こうした温度の高い問い合わせは、広告よりはるかに収益性が高いです。
- 単発のZoom相談(30~60分):5,000~1万円
- 業務依頼・契約へ直行するケースも
- YouTubeを見てからの依頼は信頼までのハードルが低い
特に、行政書士や士業系は、「この人に任せたい」と思ってもらえるかにかかっています。
動画でそれが担保できていれば、自ら営業せずとも受任に至るケースもあります。
3.メディア出演・出版・講演依頼
開業系ジャンルはニッチであるがゆえに、一定の露出があるだけで「専門家」として見てもらえる特徴があります。
そのため、
- 出版オファー ➤ 印税収入・ブランド強化
- メディア取材・出演 ➤ 案件増加
- セミナー講師依頼 ➤ 3~5万円/件
という”裏の収益”が立ち上がるケースもあります。
特別な才能が必要なわけではなく、「専門領域+継続発信」だけで開業系は業界から注目されやすい土壌にあります。
第4章:生活できている人は動画の使い方が違う
登録者数や再生数の数に着目し、「YouTubeで生活できているのでは?」。
こう考えていた時期が私にもありました。
しかし実際には、再生数そこそこでもきちんと生活できている人がいます。
彼らの共通点はたった1つ。
動画を労働ではなく、営業資産として運用している点です。
1.量産型ではなく資産型にシフトしている
生活できている人が皆、週3投稿や毎日投稿をしているわけではありません。
むしろ、
- 月に2~4本
- 内容は継続力のある「検索され続ける」型
- タイトルとサムネで”入口”を設計し、投稿後はほぼ放置
つまり、少ない労力で自動で動く動画を積み上げているのです。
特に、開業系ジャンルでは「問題➤検索➤動画にたどり着く」という導線が自然にできやすいため、放置していても動いてくれます。
2.コメントとDMを営業窓口にしている
生活できている人は、コメントをスルーしません。
- 「ありがとうございます」だけで終わらせない
- 「LINEで相談受け中です」「ブログに詳しく書いています」等の導線を貼る返信力がある
動画を出せば終わりではなく、その後のコミュニケーションこそが売り上げにつながるのだと理解しているのです。
3.画面越しに人間性を届けている
何より大きいのはここです。
生活できている人は、スキルや実績だけでなく「応援される存在」となっています。
- 話し方に温度がある
- 続けている姿勢に共感がある
- ときに弱さも見せる
だから、有料コンテンツが売れるし、メンバーシップに加入してもらえる。
「この人を応援したい」「困ったら頼みたい」と思ってもらえる。
専門性より、「あなたに頼みたい」と思ってもらえるかどうかがYouTubeの勝ち筋です。
士業としてSNSを活用したい方へ
近年、SNSを単なる集客ツールではなく、「仕組み」として売上につなげていく運用が注目されています。とはいえ、
「何を発信すればいいのか分からない」
「フォロワーは増えても、仕事に結びつかない」
「そもそも、営業感が出るのが苦手」
と感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身、行政書士として独立後、XやYouTube、note等を通じて情報発信を続け、試行錯誤の末に「導線設計×発信×収益化」の仕組みを構築してきました。
その実践内容を体系的にまとめたのが、有料マガジン
▶︎ 仕組みで回すSNS戦略マガジン|発信×導線×売上化
です。
SNSを使って“売れる仕組み”を整えたい方、受任や商品販売につながる発信を目指したい方にとって、ヒントとなる内容を揃えています。よろしければ、ぜひご覧ください。
あなたが今、
- 思ったように再生されない
- 収益化したのに売り上げが増えない
- 動画づくりが苦しくなっている
そう感じているなら、1度、運用の視点を変えてみてください。
本記事の内容は、動画でも解説しています。
➤ YouTube本編はこちら