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行政書士で年収1000万円は可能か?現実に届く人・届かない人の決定的な違いとは

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「年収1,000万円の行政書士」あなたは信じますか?

 SNSには、煌びやかな景色が並んでいます。

 高級車、ブランド腕時計、ホテルのラウンジ。
 プロフィールには「年収7桁超」「○○顧問契約継続中」。

 しかし、その内訳を見せてくれる人はどれくらいいるでしょうか。

「何の業務で?」「月に何件?」「単価は?」「外注は?」「経費は?」

 そんな血の通った数字を語る人がなぜか少なくありませんか。

 語られるのは成功体験、隠されるのは構造。
 語られるのは夢、隠されるのは代償。

 この記事では、そんな”見えない成功”の内側を徹底的に暴きます。

 年収1,000万円が実在するのか、実現可能な戦略なのか。

 あなたの判断力を試させていただきます。

🧮第1章|1000万円って、実際いくら稼げば届くの?

「年収1,000万円の行政書士」という響きだけで満たされたような気になる人は多いです。

 けれど、”年収”と”売上”は異なります。

 まして、”売上”と”可処分所得”はもっと異なります(※可処分所得とは”自由に使えるお金”のことです)。

📌1|1000万円=月83万円“残す”ということ

 年収1,000万円とは、ざっくり月83万円の「利益」を出している状態をいいます。

 これは「売上」ではなく、経費を差し引いた後の実質の手取りに近い金額です。

 ここからさらに、所得税・住民税・国保・年金等が引かれ、実際の可処分所得は60万円前後になることも。

 あなたが今月30万円の可処分所得を得ているとすれば、「倍以上」にする必要があります。

📌2|では、必要な「売上」はいくらか?

 行政書士業務には、地味ながら確実に経費が発生します。

 印紙・証紙代、郵送費、交通費、顧客対応の通信費、広告宣伝費、家賃、人件費…すると、経費率ごとの必要売り上げは以下の通りです。

経費率年間必要売上月間売上換算
20%(超効率型)約1,250万円約105万円
30%(平均的)約1,430万円約120万円
40%(事務所・職員あり)約1,660万円約140万円
50%(広告・外注多め)約2,000万円約165万円

 つまり、1,000万円を手元に残すには、月120万~160万円稼がなければ届きません。

📌3|月に何件こなすのか?

 具体的な業務単価で換算してみましょう。

業務単価必要件数
建設業許可10万円月12~16件
在留資格更新5万円月25~32件
遺言書作成や契約書作成3万円月40件以上

 これらを1人で、毎月、確実にできますか?

「年収1,000万円」は、”勢い”や”たまたま”では決してたどり着ける場所ではありません。

📌まとめ:夢の額面には、現実の重さがある

 数字で分解すると「成功」という言葉の重みが見えてきます。

 軽々と語られがちな「1,000万円」という数字の裏には、相応の設計と仕組みが必須なのです。

🧩第2章|年収1000万円は“幻想”じゃないが、“才能”でもない。

無理ゲーじゃね?

 ここまでの数字を見て、そう思う方もいるかもしれません。

 けれど、この域に到達している人は確かに存在します。

 もちろん、彼らは偶然辿り着いたわけではありません。

 ここからは”届く人”に共通する3つの設計思想を紐解いていきます。

🔑1|「単価×継続性」で回す“法人案件モデル”

 1,000万円に最短でとどくには、高単価×継続性のある法人案件を扱うのが現実的です。

代表例

  • 建設業許可(新規・更新・経審・入札)
  • 風営法関連(管理者変更・配置図・変更届など)
  • 産廃許可・運送業許可等の法定更新業務

 これらは単価が10万円以上になりやすく、さらに「更新・変更・年度手続き」等リピートが生まれやすい傾向にあります。

➤ 年間売上1社20~30万円×法人10社以上=それだけで売上300万円以上が確定的に積み上がることになります。

🔑2|“業務外の収入”を持っている

 1,000万円の行政書士は、必ずしも行政書士業務だけで稼いでいるわけではありません。

  • セミナー講師(民間/官公署)
  • 書籍、note、記事監修等の執筆
  • 顧問契約(月額固定:2~5万円/社)
  • オンライン講座販売、コミュニティ主催 など

 これらは時間を切り売りしないで成立する収入源。

 いま、この瞬間に手を動かすことなく入ってくるお金を組み込むことで、収入の天井を押し上げているのです。

 ➤ 逆にいえば、「案件をこなす」だけの構造での到達はほぼ不可能ともいえます。

🔑3|“自分ひとりでやろうとしない”

 もう1つの共通点は、全部自分でやっていないことです。

 補助者を雇って分業している人もいれば、外注パートナーと連携(書類作成・翻訳・作図)、法人化してスタッフを雇用している事務所もあります。

 本人は面談、営業、経営判断に集中し、作業は他の人に委ねる構造です。

 ➤ ひとり事務所では、月80~100万円の壁が存在します。これを超えるには、「チーム戦」が避けて通れません。

💡補足:「顔出しせずに稼いでる人」も確かにいる

 SNSに露出していないだけで、静かに稼いでいる人も確実に存在します。

  • 地域密着で建設会社数十社と契約
  • 税理士・社労士との士業ネットワークで回している
  • SNSを一切やらず、紹介とリピートだけで完結している

 こういう人たちは発信する必要がなく、我々の目に触れることはありません。

 けれど、見えない≠いない。見せない人がいるというだけの話です。

📌まとめ:到達者に共通するのは「マインドよりも設計」

 年収1,000万円を達成している行政書士に共通しているのは、

  • 高単価×継続案件
  • 単発以外の収入構造
  • 分業・組織化の意識

 つまり、気合や情熱で到達しているわけではありません。

 経営者としての視点を持てるかどうかにかかっています。

💰第3章|数字で検証:年収1000万円に届く3つのモデル

「戦略が大事」「仕組みを作れ」と言われても、抽象的なままでは動くに動けません。

 そこで、この章では年収1,000万円を達成しうる下層モデルを3つご紹介します。

🔎モデル①|高単価 × 法人継続型(ガチ経営者モデル)

想定業務

業務単価月間受任件数
建設業許可10万円6件
経審・入札関連7万円2件
産廃許可8万円2件
顧問契約3万円10社
講師業・セミナー10万円2本

結果

月間売上約140万円年商約1,680万円
経費率40%手取り利益約1,000万円

特徴

  • リピート率の高い法人業務中心
  • 営業・契約スキームを確立している
  • 広告費や補助者活用前提の構築済みモデル

📚モデル②|中単価 × 複線型(バランス型・副業併用あり)

想定業務

業務単価月間受任件数
在留資格5万円8件
遺言書作成3万円6件
内容証明や契約書2万円10件
顧問契約2.5万円6社
note収益・印税5万円/月

結果

月間売上約98万円年商約1,176万円
経費率25%手取り利益約880万円

特徴

  • 特定分野によらず、ニーズの多い業務で構成
  • 副収入が全体の10~15%程度を支える
  • 副業兼業でも届きそうな現実ライン

🤹モデル③|チーム運用 × 回転数型(組織化前提)

想定業務

業務単価月間受任件数
相続関連8万円15件
外注業務1万円20件
非士業収益
(不動産紹介、講座販売等)
30~50万円/月

結果

月間売上約150万円年商約1,800万円
経費率50%手取り利益約900~1,000万円

特徴

  • 完全にひとりで成立できないビジネスモデル
  • 売上は高いが経費も重い
  • 組織マネジメントと事務所経営に時間がとられる

🧾まとめ:あなたに合うのは、どの道か?

 年収1,000万円に届くには、月に何件やるかではなく、何をどれだけの単価で、どんな体制で回すかが問われます。

  • 高単価で少数精鋭
  • 中単価で複線を拾う
  • 低単価でも人を使って回す

 重要なのは、自分に合わないモデルを避けること。

 向き不向き、ライフスタイル、価値観に応じ、現実的なルートを選ぶのが継続のカギです。

🙈第4章|じゃあ、なんで見たことないの?

 年収1,000万円は、戦略と仕組みが整えば確かに届きます。

 けれど、あなたはこうも思ったはずです。

だったらなぜ、そういう行政書士を見たことないんだろう?

 この章では、その不可視性の理由を明らかにしていきます。

📌1|本当に稼いでいる人は「黙っている」

 そもそも、年収1,000万円を超えているような行政書士の場合、SNSで集客する必要がないケースがほとんどです。

  • 既存顧客と紹介でまわる
  • 法人ルートで定期案件が入る
  • 新規顧客の必要がほぼゼロ

 結果、ネットに出る理由がなく、炎上・誤解・妬みといったリスク回避を考えます。

 静かに咲く人は見えない。ただそれだけの話。

📌2|語っても「響かない」構造がある

 仮に、高収入の行政書士がSNSで発信しても需要がありません。

 たとえば、

今日は経審3件、建設業の変更届2件。夜は補助金の書類チェックで終了。

 誰が「いいね」するんですか?

  • 地味
  • 専門的すぎて伝わらない
  • 映えない

 結果、「成果を語る人」より「演出で惹きつける人」ばかりが可視化されていく。

 つまり、本物が見えないのは需要のずれという構造的問題でもあるのです。

📌3|マーケット格差が「再現性」を壊している

 年収1,000万円の実現には、

  • 高単価業務
  • 継続性のある法人契約
  • 一定以上の案件数

が必要ですが、地方ではそれが難しい現実もあります。

  • 業務単価が低く抑えられている
  • 外国人・建設業ニーズが少ない
  • 士業間の価格競争が激しい

 加えて、行政書士業務は単発の集合体。

 営業・納品・請求まで全部自分でこなす仕組みの限界が全国に存在します。

📌4|「自称1000万」も混ざっているから見分けがつかない

 SNSで見かける1,000万円プレイヤーの中には、

  • 売上ベースでの話=利益不明
  • 講師業・講座販売等、士業外収入込み
  • 印象操作(高級時計・ホテル写真など)

といったモリモリのケースも混じっているのが現実。

 これらすべてが虚像と断じるつもりはありませんが、行政書士業務だけで稼いだと明言していない時点で真実は不透明です。

 結果、誰が本物で、誰が演出なのかの見分けが難しい現実があります。

💬まとめ:見えないのではない、見えなくて当然

  • 静かに稼いでいる人は発信しない
  • 発信しても響かない
  • 地域構造で表に出てこない
  • 発信者の中には演出が混じっている

 これらが重なることで、年収1,000万円の行政書士は都市伝説のように扱われるのです。

 しかしそれは、「存在しない」ではなく、語られる理由がないだけのこと。

 そんな構造の中で、あなたはどんな立ち位置を目指しますか。

まとめ:幻想ではないが簡単でもない

 年収1,000万円の行政書士。それは、ただの夢物語ではありません。

 数字にすれば、現実に存在し得る存在ですが、同時に、それらは偶然の産物ではなく、意図と仕組みの集積であることがわかります。

  • 高単価で継続性のある業務をどう獲得するか
  • 単発以外の収益をどう育てるか
  • 自分ひとりの限界をどう組織で超えるか

 この問いに向き合った人にしか、1,000万円のラインを超えることはできません。

 あなたがどこを目指すのかは自由です。

 しかし、選ばぬまま振り回されるだけなんてもったいない。

 この発信があなたの選択のヒントになればうれしいです。

カテゴリー: 個人事業・フリーランス


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榊原沙奈
(さかきばら さな)
ヲタク行政書士®
やぎ座のO型、平成弐年式
法人設立、事業承継が得意
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