ラプロヴィデンシア農園ゲイシャを飲んでみた【コーヒー豆】

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筆者プロフィール

榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。

ラプロヴィデンシア農園ゲイシャとは

ラプロヴィデンシア農園は、中央アメリカの山脈内で最も高いLos Cuchumatanes(クチュマタネス)の近く、Huehuetenango(ウエウエテナンゴ)のSan Pedro Necta(サン ペドロ ネクタ)にあります。

当農園の創業者Alfonso Anzuetoさんが1937年にはじめ、当主のウーゴ氏は3代目。

1940年代、農園に協会が建てられましたが、1980年代の内戦時に破壊されましたが、現在は再建・修復されています。

ラプロヴィデンシア農園 名前の由来

ラプロヴィデンシア農園(La Providencia)は、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと3つあります。

3つある理由は、キリスト教の根幹を成す「神」「イエス」「精霊」をモチーフにしているから。

当主のウーゴさんはこのうちⅡのみを所有しており、Ⅰ、Ⅲについては別の人が運営しています。

ラプロヴィデンシア農園 ゲイシャ
  • 産地…Huehuetenango(ウエウエテナンゴ)
  • 農園…La Providencia II(ラ・プロヴィデンシア農園)
  • 標高…1600-1850m
  • オーナー…Hugo Anzueto (ウーゴ アンスエト氏)
  • 等級…SHB
  • 精選方法…ウォッシュド
  • 品種…ゲイシャ種
  • COE2015 15位(入賞)
  • 焙煎度…浅煎り

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種とは異なる

先日紹介したゲシャビレッジ農園ゲイシャ種

同じゲイシャ種ですが、産地・農園が異なるだけでこんなに違うのかと驚きました。

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ゲシャビレッジ農園のゲイシャは、紅茶のような華やかさ・フルーツのような爽やかさが抜けていく乙女のようなテイストでした。

いっぽう、ラプロヴィデンシア農園のゲイシャにはフローラル感がありません。

私の舌がバカな可能性もありますが…

例えるなら、柑橘類のような心地よい酸味と香り、爽やかさを感じるコーヒーで、余韻に甘さもあります。

今回、通っているお店で色々な農園のゲイシャ種3種をまとめて購入できたので、こうして比較できているわけですが、高級品種ゲイシャ種。

とてつもなく贅沢をした気分です…!

ラプロヴィデンシア農園ゲイシャ まとめ

当ページでは、ラプロヴィデンシア農園ゲイシャをご紹介しました。

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ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種を飲んでみた【コーヒー】

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最近、筆者が通い始めたばかりのコーヒー豆屋さんで「ゲイシャ」というコーヒー豆を購入しました。

コーヒー初心者なので、マスターのオススメを私好みに焙煎・挽いてもらうのですが、後から調べてびっくり。

ゲイシャというコーヒー豆は、希少価値の高い高級品種なのだそう。

当ページでは、ゲイシャのうち「ゲシャビレッジ農園」のゲイシャ種の歴史、特徴、実際に淹れてみた様子をご紹介します。

筆者プロフィール

榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種とは

ゲイシャ種は、コーヒー豆の中でも高級品種とされるものの1つです。

「ゲイシャ」と聞くと、華やかな着物をまとった「芸者」を連想しますが、実際のところ、芸者さんどころか日本と関係のない品種です。

植物名が「ゲイシャ種(Geisha)」であること、東アフリカにあるエチオピア「ゲシャ地方」に自生していたことが由来のコーヒー豆ですが、ゲシャからゲイシャへ転じた理由として、現地に出入りした日本人の聞き間違いだったともいわれています。

ゲイシャ種が高級な理由

ゲイシャ種は、非常にデリケートで栽培が難しいコーヒー豆の1つです。

日本で流通するコーヒー豆のほとんどは、コーヒー豆の原種である「アラビカ種」。

ゲイシャ種もこのアラビカ種に属しますが、原種であるが故に、病気や害虫に弱く、霜、乾燥、高温多湿にも弱いかなり繊細な品種でもあります。

商業用に栽培される植物は、安定した生産を目指した品種改良がされるのが一般的なのですが、アラビカ種はこれを行っていないので、生まれたときと同じ環境でなければうまく育てないんですね。

ゲイシャ種の歴史

ゲイシャが注目され始めたのは、つい最近だったといいます。

ゲイシャ種 歴史
  • 1931年 エチオピア ゲシャ地域で発見される
  • 1963年 パナマでゲイシャ種栽培がはじまる
  • 1970年-1980年 さび病が大流行し、ゲイシャ種が下火に
  • 2004年 パナマで行われた品評会で過去最高の落札額を記録

世界が驚嘆したゲイシャ

ゲイシャが世界的に有名になったのは、2004年にパナマで行われた品評会「ベスト・オブ・パナマ」。

ここで1位に輝いたのがエスメラルダ農園のゲイシャ種で、最高価格21ドル/ポンド(※)で落札され、2007年まで連続1位を記録しました。

※1ポンド=約450g

その後は、「エスメラルダスペシャル」というエスメラルダ農園限定枠が設けられ、2021年には約2,568ドルと、当時の100倍まで値をのばしています…!

ゲシャビレッジ農園とは

2011年、映像クリエイターのレイチェル・サミュエルさんは、「世界で1番のコーヒーを産出すること」をビジョンに掲げ、エチオピア南西部にあるゲシャ村にて、500ヘクタールの農園開発をスタート。これがゲシャビレッジ農園のはじまりです。

遡ること4年前である2007年。

レイチェルさんは、エチオピアコーヒーのドキュメンタリー映像を作成するため、現地を度々訪れ、エチオピアコーヒーのサプライチェーンに従事する人達にインタビューを重ねます。

この中で、コーヒー農園をもつことに憧れを抱くようになり、当初の目的だったドキュメンタリー映像を取り終えた後、農園を開くため、本格的に情報収集をはじめました。

ゲシャ村との出会い

もともとゲシャ村を知っていたわけではなく、エチオピア中いろいろな場所へ足を運ぶ中で出会ったのがゲシャ村でした。

「首都アジスアベバ(アディス・アベバ)から2日かかる場所でコーヒーが栽培されており、環境的にも良い」との情報をもとにベンチ・マジを訪れたのがきっかけで、ほぼ一目惚れのようにここでの農園開発を決めました。

コーヒーで元気に

当時、首都アディス・アベバから農園までは来るまで丸2日かかりました。単に農園を訪問するのも大変ですが、農園開発に必要な建設資材を運搬することも困難を極めました。

しかし、レイチェルさんは諦めません。

まずは川に橋を架けることからはじめ、人手を確保し、1歩ずつ着実に困難を乗り越え、1年をかけ農園開設に至ります。

開設時に最も印象的だったことに「女性がよく働くこと」を挙げたレイチェルさん。

それまでのゲシャ村では、家庭内で男性がお金を持っていましたが、女性が率先して働くことで、彼女達がお金を管理できるようになりました。このお金で子ども達に教育の場を与え、病院で治療を受けることができるように。

コミュティ内では週に2回マーケトットが開かれるようになり、エリア全体での活動が活発になったことを感じているといいます。

コーヒーが女性の社会進出、現地振興に貢献したというわけですね。

農園経営で大変なのは○○管理

現在の農園管理で最も大変なことは、スタッフの管理だといいます。

中でも品質に対する認識を共有することは最大の課題であり、ここでも女性達が活躍し、コミュニティ全体の品質向上と緩やかな団結を促しています。

コーヒーは天候に左右されやすく、特にゲイシャ種は繊細なので、より管理を徹底する必要があります。

コーヒーだけでは天候の影響で収穫量に大きく差が出るため、他の作物で補うアグロフォレストリーという方法を取り入れているそうです。

これからもゲイシャ種を

ゼロどころか、ほぼマイナススタートだったゲシャビレッジ農園。

たぐいまれなる品質を誇る稀少品種ゲイシャ種の栽培は、並大抵の努力では続けられませんが、それでもなお、ゲイシャ種栽培を続ける理由。

それは、世界最高峰の品質を目指し、守り続けることで、エチオピアの素晴らしさを世界に広め、地域住民の生活住民の向上を目指すことに他なりません。

参考記事

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種 特徴

次の通りです。

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種の特徴
  • 特徴…フローラルで甘酸っぱい風味
  • 生産地…南西部ベンチ・マジ地域ゲシャ村
  • 標高…1900-2100m
  • 収穫期…12-1月
  • 精製…ウォッシュド、ナチュラル、スペシャル

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種を淹れてみる

マスターオススメの浅煎り(ミディアムロースト)中挽きにていただきました。

まずは開封から。

緊張しつつ、キッチンばさみでいきます。

1杯分約10gです。

これまで見たオルキデア、レッドマウンテンより赤味が強いように感じますが、香り自体はコーヒーの種子を煎ったときの香ばしさを感じます。

びびりながらフィルターへ。

恐らく、筆者の人生で最も高級で稀少な品種であろう事にプレッシャーを感じつつ、蒸らしていきます。

焙煎後、12時間ほど経っているものの、市販の粉と比べるとよく膨らみます。(市販品と比べるのはナンセンスかもしれませんが…)

その後も順調に抽出を続け、

最後の1滴が落ちるよりもはやくフィルターを外し、

温めておいたカップへ注ぎます。

完成です。

クリスマスが終わり、桜のマグしたのですが、これが大正解。

飲んだ瞬間、「あれ…?紅茶入れたんだっけ…????」と錯覚を起こしたほど、明るく、華やかで、ライトです。

コーヒー特有の重厚感や苦みは全くなく、りんごのような爽やかな酸味を感じました。

もともとコーヒーの酸味に苦手があったのですが、筆者が苦手だった酸味はコーヒー豆の鮮度が落ちていたこと、淹れ方に問題があったのだとよくわかります。

正直なところ、筆者はもう少しコーヒー特有の重厚感が好きなので、朝の一杯には物足りなさを感じますが、午後のブレイクタイムなど気分転換に欲しい一杯です。

ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種 まとめ

当ページでは、ゲシャビレッジ農園ゲイシャ種をご紹介しました。

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カフェ・オルキデアを淹れてみました【珈琲豆】

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先日、友人の紹介で、コーヒー豆のお店を訪れました。

ハンドドリップを始めて間もない筆者は、まだ豆のことはよくわからず。

よくわからないものに高いお金を払うのは…と消極的だったのですが、行って正解でした。

珈琲に酸味や苦みが出る理由、自分好みに淹れるコツなどを教わり、お店オススメの「オルキデア」という豆を、筆者が希望する焙煎度・粗さで挽いてもらいました。

当ページでは、この「オルキデア」の特徴と、実際に飲んでみた感想をご紹介します。

筆者プロフィール

榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
やぎ座のO型。
榊原行政書士事務所 代表を務めるかたわら、日常の疑問・悩みに効く情報を発信しています。趣味は、写真を撮ること、神社巡り。

カフェ・オルキデア

オルキデアは、ペルーのコーヒー豆です。

ペルーの首都リマからバスで30時間、アマゾンのジャングルに面したウアヤバン渓谷という秘境が、オルキデアの故郷なのです。

オルキデアの生産者は日本人

ペルー共和国アマゾナス州にあるアチャマル村。

ここでオーガニック珈琲を栽培する日本人男性がオルキデアの父、高橋克彦さんです。

アチャマル村の女性と結婚したことを機に、地域振興を目指して2008年に始めた当農園は、様々な困難を乗り越えつつ、2018年にようやく収穫することができたといいます。

カフェ・オルキデアの特徴

カフェ・オルキデアは、降参地特有の上質な甘酸っぱさ、すっきりした後味です。

オルキデアの基本情報
  • 原産国:ケニア
  • 生産地域:ペルーアマゾナス州 ドリゲスデメンドウサ
  • 標高:1400m-1900m
  • 品種:ティピカ、パチェ、カティモール種
  • 精製方法:ウォッシュド
  • 乾燥方法:天日乾燥
  • 収穫時期:10-1月

オルキデアを淹れていきます

早速、オルキデアを淹れていきます。

美味しい珈琲を入れるコツは沢山ありますが、特に大事なのは豆の鮮度とお湯の温度。

今回お邪魔したお店は、新鮮な生の珈琲豆をその場で焙煎し、粉にしてくれるため、市販品より美味しくいただけるのでは…と期待が高まります。

以前は「沸騰し立てのお湯を使う」とされていたようですが、珈琲に最適なお湯の温度は80-90度。

蒸らすときは、フィルターから2.3滴したたるくらいのお湯でちょうどよく、時間は30秒程度。

焙煎後まもない粉はむちゃんこ膨らむことを知った瞬間

蒸らす時間が長すぎても、短すぎてもダメだといいます。

その後は1回、または2-3回に分けてお湯を注ぎます。

最後の1滴が滴るまで放置すると「雑味」が出るため、全て落ちきる前にフィルターを外すのがコツだと教えてくださいました。

珈琲を入れる間、マグカップは温めておきます。

オルキデアを飲んだ感想

店頭で「酸味が少なく、苦みは平気」「甘みがあると嬉しい」と伝え、仕上げてもらった今回のオルキデア。軽めの焙煎と、中挽きです。

購入後の帰路において、既にその香りの高さはわかっていましたが、飲んで腰を抜かすほど驚きました。美味しい…!

今までに感じたことのない「豆感(コク)」がしっかりと感じられ、どこかフルーツのような自然な甘酸っぱさ、後味の爽やかさがありました。

酸味は嫌だ、酸味は嫌だ…と念仏のように唱えてきましたが、鮮度が落ちたような嫌な酸味とは異なり、非常に爽やかで自然な甘酸っぱさです。

オルキデアを飲んだ感想 まとめ

当ページでは、カフェ・オルキデア(オルキデア)を飲んだ感想をご紹介しました。

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レッドマウンテンを淹れてみました【コーヒー豆】

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先日、とても素敵なコーヒー豆のお店に出会いました。

前回の「カフェ・オルキデア」に続き、コーヒー豆「レッドマウンテン」を購入しました。

当ページでは、コーヒー豆「レッドマウンテン」の産地や特徴、飲んだ感想をお伝えします。

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榊原 沙奈さかきばら さな(90′)
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レッドマウンテン

レッドマウンテンは、ケニア最高峰といわれる「ケニア山」何部に広がるキアンブ、ニアリ地区農園で生産されるコーヒーです。

この地区の土壌が赤土なので、レッドマウンテンと名付けられました。

レッドマウンテン 基本情報

レッドマウンテンの基本情報は、次の通りです。

レッドマウンテンの基本情報
  • 原産国:ケニア
  • 生産地域:ケニア山南部 キアンブ地区やニエリ地区など
  • 標高:1750m-1800m
  • 品種:SL28、Riuru11
  • 精製方法:ウォッシュド
  • 乾燥方法:天日乾燥
  • 収穫時期:11-1月

軽めの焙煎と中挽きで

前回のオルキデア同様、軽めの焙煎と中挽きにしてもらいました。

さっそく淹れていきます。

今回は1杯分、10gにします。

ステンレスフィルターなのでペーパーレスなのですが、筆者はペーパーフィルターを使用しています。

蒸らし

抽出が完了したので、温めておいたマグカップへ注ぎます。

やや感じる酸味がケニアらしさ

さっそくいただきます。

前回購入したオルキデアと比較すると、やや酸味を感じました。

ケニア産のコーヒー豆の特徴に「力強さ」「酸味」があるそうなので、これがケニアらしさなのかぁとしみじみ。

ただ、レッドマウンテンはケニア産の中では比較的穏やかと評されるため、この先もっと「ケニアらしさ」のある豆と出会えるかもしれません。

飲み終わりには、仄かな甘みを残していく粋な豆でした。

レッドマウンテン まとめ

当ページでは、レッドマウンテンの特徴や飲んだ感想をご紹介しました。

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ふだんは行政書士、根暗をやっています。