
本記事では、ドローン保険の必要性をはかる材料として、メリットとデメリットを解説します。
ドローンの機体登録制度については、下記の記事で詳しく解説しています。
Contents
ドローンを使用する上で考えられるリスクは?
ドローンを使用するうえで考えられるリスクは、次の通りです。
2.プライバシー侵害
3.飛行制限による罰金や法的な制裁
4.セキュリティリスク
事故や損害の発生
ドローンは天候や外部環境の影響を受けやすいツールです。
そのため、衝突や落下、制御不能になった場合に、人や動物、建物や工作物などへの接触事故が発生した場合、ドローン本体の故障原因になる可能性があります。
プライバシー侵害
高度な撮影機器を搭載している場合、思いがけず他人のプライバシーを侵害するおそれがあります。
飛行制限による罰金や法的な制裁
一定の制限空域や、特定のエリア内での飛行は禁止されていますが、知らずに侵入すれば罰金や法的制裁を科せられる可能性があります。
セキュリティリスク
ドローンはデジタルコンテンツであり、一定の個人情報を搭載しています。
盗難や無断操作だけでなく、内部データの漏えい等も考えられます。
保険の種類は?
ドローン保険の種類は大きく分け、次の2種類となります。
- 賠償責任保険
- 機体保険
具体的な保険内容は、保険会社や契約条件により異なります。
賠償責任保険
ドローンの賠償責任保険では、操縦者が第三者に対して引き起こす事故、損害に係る責任をカバーするものです。
機体保険
ドローンの機体保険は、ドローンの事故や故障による損害を補償するための保険です。
個人と事業者向けでも違う
飛行主体がいずれかで内容が変わることがあります。
- 個人向け
- 法人・事業主向け
何が違うの?
下記に、個人向けと法人向けの保険の一般的な違いをご紹介します。
- 保険の対象
- 対応できる範囲
- 契約条件と保険料
- 補償範囲と限度額
個人向けは、個人のニーズに合わせてカスタマイズしますが、法人向けでは、事業用財産や従業員、顧客に関連するリスクに備える点で大きく違います。
そのため、保険料や補償範囲、限度額にも大きく違うことがありますので、加入前にしっかり確認しましょう。
ドローン保険加入のメリットは?
次のものが考えられます。
2.信頼性の向上
3.経済的な保護
ドローン保険への加入は、飛行中に発生した損害について、補償を受けられるのが最大のメリットです。
例えば、事故により第三者を傷付けた場合や、ドローン自体の損傷、盗難や紛失などに備えることができます。
また、事業でドローンを使用する場合には、取引先からの信頼性向上につながることもあります。
ドローン保険加入のデメリットは?
次のものが考えられます。
2.免責事項
3.契約そのものが複雑
当然のことながら、保険に加入すれば保険料を支払わなくてはなりません。
高い補償を確保するには、保険料も高くなります。
また、一定の免責事項も存在するため、万が一の場合に支払を受けられないこともあります。
保険商材は多岐にわたり、契約時に専門的な知識が必要になることもデメリットといえるでしょう。
ドローン保険の選定基準は?
下記に、一般的に考慮すべきポイントを紹介します。
✓ 示談補償など
✓ 貸与中の事故
✓ 機体保証
ドローンで撮影したデータを、インターネット上にアップロードする行為は「業務行為」と判断されるのが一般的です。
第三者や個人宅などの写り込みについて、いくら個人的な趣味とは言え、保険の適応範囲外となることも考えられます。
また、事故発生時には第三者との交渉が必須です。
弁護士特約や示談補償などは必ず確認しておきましょう。
まとめ
本記事では、ドローン保険加入を検討する材料として、保険加入のメリットとデメリットをご紹介しました。
操縦者側の使途は関係なく、事業目的と捉えられることもありますし、事故は突然やってきます。
あなた自身のためはもちろん、相手のためにも加入を検討されるといいでしょう。
この記事を書いた人は
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。