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個人診療所開設・医療法人設立専門のヲタク行政書士®榊原です

独立開業をお考えの方へ

法人化と個人診療所開設、どちらがいいのか悩む

勤務医から独立をお考えの方で、医療法人にするか個人診療所にするかお悩みではありませんか?
自治体により、勤務医から医療法人設立が出来ない場合もございます。また、法人化と個人開業それぞれにメリット・デメリットがございます。

【LLP】会社じゃないのに登記が出来る?LLP(有限責任事業組合)についてわかりやすく解説します。

本記事では、LLP(有限責任事業組合)という「法人格のない組合」について解説していきます。

LLPとは?

LLPはLimite(有限)Liability(責任)partnership(組合)の略で、下記のような特徴を持ちます。

  1. 構成員全員が有限責任
  2. 損益や権限の分配が自由にできる「内部自治」の徹底
  3. 構成員課税の適用が受けられる

有限責任とは?

通常、法人格を持たない民法組合は、構成員全員が無限に責任を負います。

LLPはこの特例として定義される組織です。

そのため、各構成員は自身の出資額の範囲でのみ責任を負うので、参加しやすい特徴があります。

内部自治とは?

組織内のルールについて、法律で細かく定めるのではなく、出資者同士の「合意」で決定できることです。これにより、下記のようなメリットがあります。

  1. 出資比率によらない柔軟な「損益」「権限」の分配ができる
  2. 取締役などの機関を強制されないらめ、内部組織が柔軟に組み立てられる

法人の代表ともいえる株式会社の場合、会社法の規定により「取締役」「監査役」等の設置が強制されます。

これらの機関は株主のためにあり、適正な運営を担保するのに重要な役割はあるものの、細かなルールがいくつも重なり、手続が煩雑で理解しづらい構成となっています。

LLPは、内部自治が前提で、出資者のインセンティブ(動機付け)を高めることにも繋がります。

組織構造が簡素化されるぶん、現場のニーズに応じ、柔軟で迅速な運営体制も期待できます。

構成員課税とは?

LLPには法人課税がありません。

組織として利益があり、出資者に「利益配分」がされた部分に対し、直接所得税が課税されます。

反対に損失が出た場合、出資価額の一定範囲内において、出資者の他の所得と損益通算することもできます。

LLPの活用事例

LLPは、各分野で活躍する専門家の集団として活用されています。

経済産業省ホームページにて実例が紹介されているので、気になる方はご覧下さい。(PDF

LLPの設立手順

下記の通りです。

組合契約の作成

契約では、下記の事項を決定します。

出資金の払込

LLPの出資金は1円以上で、動産、不動産などの現物出資や、特許権などの無形出資も可能です。

ただし、労務出資はできません。

登記

下記の書類を提出し、登記申請を行います。

会社との違いは?

株式会社、合同会社、LPSとの違いは下記の通りです。

まとめ

本記事では、LLPの特徴や設立方法を解説しました。

LLPを上手に活用することで、迅速で柔軟な組織運用が可能になります。

起業時の組織形態の選び方について、下記の記事にて解説していますのであわせてご覧下さい。

この記事を書いた人は

ヲタク行政書士®榊原沙奈です。

カテゴリー: LLPコラム個人事業・フリーランス合同(持分)会社株式会社法人設立・組織変更開業・新規事業


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榊原沙奈
(さかきばら さな)
ヲタク行政書士®
やぎ座のO型、平成弐年式
法人設立、事業承継が得意
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