
本記事では、フリーランスの節税に効く「控除枠」について、わかりやすく解説します。
節税って何?
節税は、税金制度を賢く利用して合法的に税金額を減らすことをいいます。
ルールを無視した税金減らしは「脱税」ですので、絶対にお辞めください。
節税のメリットは?
下記の通りです。
・確定申告が自分でできる
・税金を減らすことができる
・無駄遣いの減少
・自由に使えるお金が増える
・時間と気持ちに余裕が生まれる
節税に役立つ所得控除は?
確定申告は、フリーランスにとって支払う税金を減らす手段です。
自身が利用できる控除枠を知る事で、課税所得減少という節税効果の最大化が期待できます。
控除には、次のものがあります。
✔ 社会保険料控除
✔ 生命保険料控除
✔ 地震保険料控除
✔ 配偶者控除
✔ 配偶者特別控除
✔ 扶養控除
✔ 寡婦(寡夫)・ひとり親控除
✔ 医療費控除
✔ 障害者控除
✔ 寄附金控除
✔ 雑損控除
✔ 小規模企業共済等掛金控除
経費って何?
経費とは、経常費用の略称で、事務費、消耗品費、旅費交通費など、事業遂行に必要な出費をのことをいいます。
確定申告では、売上から経費を差し引いて1年間の所得を算出します。
下記に代表的なものを挙げます。
・水道光熱費
・保険料
・租税公課
・仕入代
・消耗品費
・新聞図書費
・研究開発費
・旅費交通費
・通信費
・接待交際費
・支払手数料
・荷造り運賃 等
税理士への依頼は?
日々の取引や記帳、確定申告に不安がある場合、税理士に相談・依頼するかと思います。
依頼料の目安は次の通りです。
顧問料:1~3万円/月
訪 問:5,000円~1万円/月
記帳代行:1万~3万円/月
決算申告・確定申告:1万~3万円/月
依頼する内容や報酬額、契約料等、しっかり交渉しましょう。
いい経費の使い方
節税を「何でも経費にすること」と勘違いしている人を見かけます。
経費こそ節約し、売上の最大化を目指すことが良い経費の使い方であり、本当の意味での節税に繋がるのではないでしょうか。
会社の収入に対する経費の比率を「経費率」と言います。
自社の経費率が適正かどうか、業種別の経費率と見比べてみましょう。
業種 | 経費率 |
---|---|
卸業 | 90% |
小売業 | 80% |
製造業 | 70% |
飲食業 | 60% |
サービス業 | 50% |
あくまで目安なので、自社が該当業種の平均値から大きくはずれているのなら、原因を把握しておきましょう。
控除とは
節税を最大化するために「控除」をうまく活用しようと言いました。
わからない人のために簡単に説明します。
控除は「一定の金額を差し引くこと」をいいます。
所得控除は、所得から様々な金額を差し引く制度のこと。
個人のお財布事情を税金計算に反映させることで、税負担を公平にしようという考えに基づき、設けられている制度です。
単発型の控除と、継続的な控除のふたつがあります。
単発系控除
- 基礎控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- ひとり親控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 医療費控除
- 障害者控除
- 寄附金控除
- 雑損控除
継続的控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
所得控除ともうひとつ
課税所得を小さくする所得控除と別の控除があります。
最終的な所得税額から”直接”控除額を差し引く「税額控除」です。
・配当控除
・分配時調整外国税相当額控除
・外国税額控除
・寄附金に関する各種控除
「寄附金等に関する各種控除」には、下記のものがあります。
・政党等寄附金特別控除
・認定NPO法人等寄附金特別控除
・公益社団法人等寄附金特別控除
その他に、住宅に関する控除もあります。
・住宅知新改修特別控除
・認定住宅新築等特別税額控除
まとめ
本記事では、フリーランスの節税に効く「控除枠」を解説しました。
節税は、税金制度を賢く利用して合法的に税金額を減らすことをいいます。
控除は「一定の金額を差し引くこと」をいいます。
所得税控除には、下記のものがありました。
✔ 基礎控除
✔ 社会保険料控除
✔ 生命保険料控除
✔ 地震保険料控除
✔ 配偶者控除
✔ 配偶者特別控除
✔ 扶養控除
✔ 寡婦(寡夫)・ひとり親控除
✔ 医療費控除
✔ 障害者控除
✔ 寄附金控除
✔ 雑損控除
✔ 小規模企業共済等掛金控除
代表的な税額控除は、下記の通りでしたね。
・調整控除
・配当控除
・分配時調整外国税相当額控除
・外国税額控除
・寄附金に関する各種控除
自分が当てはまる控除枠を把握し、最大限活用していきましょう。
この記事を書いたのは
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。