
本記事では、株式の相続手続について解説します。
Contents
そもそもどうやって確認するの?
被相続人が株式を所有しているかどうか確認するには、次の方法をとります。
2.証券会社に問い合わせる
3.株主名簿を確認する
4.証券保管振替機構に問い合わせる
上場と非上場で手続が異なります
万が一上場か非上場かわからない場合には、次の方法で確認しましょう。
2.株式市場での取引の有無
3.企業情報の確認
ほとんどのケースが上場株式ですので、本記事では上場株式であることを前提として進めます。
株式の評価方法は?
相続財産に株式がある場合、株式の価値は重要項です。
一般的には、次の4つの価額のうち最も低い金額を採用して相続税を算定します。
2.相続があった月の終値平均
3.相続があった月の前月の終値平均
4.相続があった月の前々月の終値平均
株式の遺産分割方法は?
株式の遺産分割では、次の方法が考えられます。
2.換価分割
3.代償分割
現物分割
株式をそのまま分ける方法をいいます。
換価分割
換価分割は、株式を売却し、その価額を相続割合に沿って分配する方法です。
代償分割
代償分割は、相続人の1人が株式を相続し、他の相続人が受け取る部分を「代償金」として金銭で支払う方法です。
株式の遺産分割で注意すべきポイントは?
株式の遺産分割における注意点は、次の通りです。
・代償金の算出
・準確定申告
売却のタイミング
上場株式は、日々評価額が変動しています。
相場を意識せず売却したり、欲を出してしまうと、大きな損失を被ることもあります。
換価分割や代償分割を選ぶ場合、評価額が相続分に直結しますので、焦らず、様子を見て売却するのがオススメです。
準確定申告
相続手続のうち、意外と忘れられてしまうのが準確定申告です。
被相続人が日常的に株取引をしている人なら、確定申告が必要だったケースもあります。
年度の途中で亡くなった場合、被相続人が行うはずだった確定申告を相続人が「準確定申告」という形で代行しなくてはなりませんので、忘れずに行いましょう。
まとめ
本記事では、株式の相続手続について解説しました。
相続財産に株式がありそうな場合、次の方法で確認しましょう。
2.証券会社に問い合わせる
3.株主名簿を確認する
4.証券保管振替機構に問い合わせる
相続財産の調査、遺産分割協議など、相続手続は複雑でわかりづらいものがほとんどです。
お困りの際は当事務所に、お気軽にご相談くださいね。
この記事を書いたのは
ヲタク行政書士®榊原沙奈です。