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行政書士の仕事、妻に伝わらない理由と話し合いのコツ

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「あなたの仕事って、何なの?」

何気なく放たれたその一言で、頭が真っ白になったこと、ありませんか。

書類も作ってる。依頼も来てる。資格も取った。

けれど、たった一人。妻にだけ、うまく伝えられない。

行政書士という“国家資格”を持っていても、

「それで、本当に食べていけるの?」
「で、具体的に何してるの?」

地味にこちらの心をえぐる質問を投じられ、熱意や努力が揺らいでしまう。

でも、もしかしたら。

少し「伝え方」を工夫することで、届けられるかもしれません。

本記事では、

✅ なぜ行政書士の仕事は家族に伝わりづらいのか
✅ 話し合いで逆効果になる言動・口癖
✅ 実際にうまくいった夫婦の会話例
✅ そして、伝える前にやっておくべき“心の準備”

という視点から、“夫婦のリアル”を共に考えていきます。

第1章|どうして「一番近くの人」にだけ、伝わらないのか?

「なんで、家族にだけこんなに伝わらないんだろう」

SNSでは「すごい!」と言われ、依頼人からも「助かりました」と感謝される。

しかし、家に帰って仕事の話をしても、妻の反応は薄い。

「ふーん」
「よくわかんないけど、がんばってるのね」

ちょっと待ってくれ。
本気でやってるんだよ?なんで伝わらないんだよ?

こんな風に感じたことはありませんか?

奥様の反応について、以下の理由が考えられます。

理由①:「成果物」が見えない=評価対象外

行政書士が扱うのは、「紙」や「データ」ですよね。

A4用紙が複数枚、文字だらけ。

いくら家族と言えど、安易に開示するわけにもいきませんし、恐らく、内容を見せても正しく理解できる方は少数です。

そのため、電化製品のように利便性や使用シーンを想像することはおろか、ケーキや高級懐石のように「おいしい」と実感することもできませんし、建築物のように規模や大きさで実感することも難しいのが現実です。

このような状況で妻が想像できることは少なく、「なんでそんな紙切れが数万円もするの?」と疑問を抱かれることもあります。

理由②:「依頼人像」が家庭の日常からかけ離れてる

以下の依頼人は、一般人とはあまり縁がありません。

  • 相続放棄を希望する遺族
  • 外国人の在留資格申請でお困りの雇用主や本人(外国人)
  • 事業再建のために補助金がほしい事業者

だからこそ、あなたが誰を助け、どう役に立っているのかが想像しづらいのです。

理由③:「国家資格」の肩書きに、期待値が逆に上がる

行政書士のような士業、かつ、国家資格の場合、一般の方は「バリバリ稼げる」「専門職っぽい=なんかすごそう」というイメージを抱くことがあります。

しかし、実際にできることは法律で細かく定められ、ご自身の事務所経営も派手さはなく、地味な作業の連続ではありませんか?

前提が華やかなイメージだと、この現実とのギャップが「落胆」のように映ることもあります。

✔️問題は「努力」より「伝え方」

行政書士の仕事は、リスク回避の予防法務。本来、とても人に優しい仕事ですね。

そのため、うまくいくと問題は顕在化されず、平穏な日常が続くことから、力量は見えづらい特徴があります。

このように、縁の下で腕を振るっていることを伝えるには、一般的なやり方では通りづらいことを知ってください。

第2章|「仕事内容」より「誰を、どう助けたか」

「行政書士って、◯◯手続きの代行してる人でしょ?」

こう言われることがありますし、確かに、間違いではありません。

けれど、これでは伝わらないのです(特に、奥様には)

なぜなら、作業の説明と“あなたの価値”の証明とはイコールではないからです。

✅ 話すのは仕事の中身ではなく、助けた人の物語

同じ業務内容を話す場でも、以下のように言い換えると伝わりやすくなります。

相続案件×相続放棄に必要な書類の取得
亡くなったお父様の借金を、お子さんが背負わずに済むようサポート
補助金申請×補助金の申請をサポート
閉店寸前まで追い詰められていたお店を立て直すための資金獲得を手伝った

「人」と「結果」に焦点を当てることで、あなたの価値や業務の意味に輪郭がつくのです。

✅ 行政書士=“段差をならす人”

行政書士は、社会の見えないバリアを取り除く職業です。

依頼人本人が気づかぬハードルを特定し、的確にならしていくお仕事なのです。

たとえば、

  • 日本語や行政の仕組みがわからない外国人が、スムーズに在留資格を更新できるよう整えた
  • ひとり親で、気力だけでなく物理的に時間を確保することが難しい依頼人に代わり、離婚協議書を整えた 等

視覚的に取り扱うのは“紙”ですが、実質的には“人生”を扱うお仕事ですよね。

✅ 感情の起伏で「自分ごと」になる

ここからが最も大切なポイントです。

単に、「書類を出した」「手続きが終わった」と主張しても、相手には響きません。

この点、

  • 最初の相談時、とても不安げな様子だった
  • 「先生にお話しできてよかった」と言われ、こちらのほうが泣きそうになった
  • 相談者が辛いとき、適切に手を差し伸べることができた

このようなエピソードを添えることで相手の共感を得やすくなります。

✔️“説明”より“共有”

あなたの仕事内容を伝える際、特に意識したいのは「理解」を促す姿勢ではなく、「感情の共有」です。

  • どんな人をサポートしたのか
  • どんな風に感謝されたか
  • それに対し、自分はどう感じたか

共有に必要なのは正確な情報ではなく、温度感です。

第3章|「ぶっちゃけ稼げるの?」への答え

奥様から以下の質問を投げかけられたことはありませんか?

  • 「どれくらい稼げてるの?」
  • 「生活費、大丈夫なの?」
  • 「それ本当に仕事なの?」

他人同士だと多少の遠慮が混じりますが、家族だと露骨に聞かれることがあります。

けれど、これらの質問はあなたを責めているわけではなく、現実を共有しようとしているだけかもしれません。

これを踏まえ、以下の説明方法をご提案します。

①「作業代」ではなく「価値提供」

×申請書の作成で3万円
きちんと様式を整えられなければ、補助金100万円をもらうことができなかった
×相続に関する書類を作成して2万円
遺族が故人が抱えていた300万円の借金を背負わずに済んだ

実際にいただくのは決められた報酬額ですが、提供する価値はそれと同等か、あるいはそれ以上の“損失回避”や“希望の回復”に関わっていますよね。

つまり、物理的には金銭をいただいているけれど、本質としては、助かった未来の対価を受け取っているということになります。

この視点を持つことができれば、堂々と「価値がある仕事」だと伝えられるのではないでしょうか。

② 単価は低くても「積み上げ」次第で安定へ

行政書士業務により得られる報酬は、ピンキリです。

しかし、

  • 分野を絞り、専門性を高める
  • 法人顧客から継続案件を獲得する
  • 仕組化により工数を減らす

上記が揃うことで、月3件で生活できるモデルを構築することも可能です。

あなたの奥さんが欲しいのは、派手な売上<継続性・再現性のある生活ではないでしょうか。

✅ ③ “売上”より“手応え”が響くときもある

たとえばこう話してみてください。

「月10万しか売上なかったけど、初めて自分で契約を取って、お客さんが“またお願いしたい”って言ってくれた」

──この方が、ずっと“未来”を感じさせる。

なぜなら、妻はこう思ってるから。

「それ、来月も再来月も続くの?」
「自信を持ってこの道を歩いていけるの?」

安心させたいなら、金額じゃなくて“再現性”と“あなたの熱量”を見せるのが一番。

✅ 番外編:「数字の話」は、普通に冷静に伝える

照れると「盛ってる?」と思われるし、
逆に過小に語ると「うまくいってないの?」と不安になる。

だからこそ──

  • 料金相場や案件単価
  • 今月の売上と、来月の見込み
  • 今後の方針と改善策

これを“怒らず・盛らず・怯えず”語れることが、最大の説得力。

✔️ 家族は、あなたの敵じゃない

「なんでそんなこと聞くの…」と落ち込む前に、
妻が見ているのは「あなた自身」ではなく、
「その選んだ道に、自分たちも乗れるのか」ということ。

だから、嘘も誤魔化しもいらない。
でも、“自信のない言葉”だけは避けよう。

一番近くにいる人にこそ、
「本気でやってる」「だから応援してほしい」と伝えていい。

第4章|「なんで行政書士を選んだの?」に、妻の言葉で答える方法

試験に合格して、資格登録して、開業して──
ようやくスタート地点に立てたのに、ふとしたときに言われるこの質問。

「なんで行政書士だったの?」

正直、グサッとくる。
なぜなら自分でも、うまく言語化できていないことが多いから。

でも、この問いはとても大事です。
なぜなら「あなたがこれから歩く道の意味」を、一番近くの人と共有できるチャンスだから。

✅ ① “自分語り”を“家庭視点”に変換するだけで、説得力が爆上がり

よくある動機と、NG&OKの言い換え例はこちら👇

よくある動機NGな伝え方妻に響く伝え方
人の役に立ちたい「困ってる人を助けたくて」「困ってる人を放っておけない性格なのは、君が一番知ってるでしょ?」
手に職をつけたい「安定が欲しくて」「会社がどうなっても、自分で稼げる力があれば、子どもを守れるから」
独立したかった「自由に働きたくて」「会社の都合に振り回されず、家族を最優先にできる働き方を選びたかった」

▶ 1人で頑張るのではなく、“2人で築く未来”に変換するのがポイント。

✅ ② 「社会の役に立つ」は響かないけど

「社会のため」
「困っている人のため」

それは正しいかもしれませんが、目の前にいる奥さんにとっては遠い話ではないでしょうか。

けれど、

  • この仕事を通し、人を助けながら生きられる
  • 子どもに”人を助けられる大人がいること”を教えたい
  • 自分の好きなことだけでなく、家族を守ることも両立できる道だった

こんなふうに説明できたら、奥さんの中に「だったら応援したいかも」の感情が湧いてくるのです。

✅ ③ 「やってよかった」は、“数字”より“表情”で

売上や依頼件数は大事ですが、最初から上手く行く人は少数です。

(そもそも、うまくいっているかどうかの指標さえお持ちでないご家族も多いです)

ですので、こうお伝えください。

  • 「大変なことも多いけど、感謝されたときの気持ちは格別だったよ」
  • 「この仕事をしている自分が結構好きなんだ」
  • 「お金が目的なら別の道を選んでいたと思う」

奥さんの目を真っ直ぐ見て伝えられたなら、それはもう立派な実績ではないでしょうか。

✅ 行政書士は「生き方の選択肢」

最後に、こんなふうに伝えてみてはいかがですか。

  • 「行政書士になったのは、仕事より”理想の生き方”を実現したかったから」
  • 「家族を守りつつ、誰かの役に立てる。そんな人生を君と作りたかった」

この手の言葉に理屈は要りません。

あなたが本気でそう思っているなら、それだけで充分射程圏内です。

おわりに|一言目から始めましょ

私が言うのもおかしな話ですが、行政書士の仕事はわかりづらい。これにつきます。

しかも、「相手にわかってもらおう」と考えれば考えるほど、言葉に詰まります。照れくさくもなります。

最終的に「もういいか」と諦めてしまう。

けれど、そこで黙ってしまえば、“よくわからない仕事”で終わりです。

  • 何をして
  • なぜそれを選んだか
  • これからどうしたいのか

完璧でなくて構いません。

噛む?上等です。言い直せばいいのです。
泣いてもいいですし、言葉にならなくても大丈夫。

あなたの言葉で、あなたの人生を説明してあげてください。

このブログを読んでくださったあなたなら、もう準備はできているはずです。

「うまく説明する」より、「一緒に考えていきたい」と伝えるだけでも、ご家族の表情は変わっていくでしょう。

伝え方を変えることで、芽生える信頼があります。

あとは、あなたが“最初のひと言”を口にするかどうかだけ。

今日、お家に帰ったら「ちょっと、話したいことがあるんだ」と声をかけてみませんか。

それだけで、もう十分です。


YouTubeメンバーシップでは、2026年度 専門学校進学の裏側を赤裸々に綴っています。

お恥ずかしながら、進学資金の不安ばかり漏らしているところですが😂

爆走する榊原をご覧になり、「自分もやってみようかな」と想ってくださると嬉しいです。

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共犯者、お待ちしています😎✨

カテゴリー: コラム個人事業・フリーランス


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榊原沙奈
(さかきばら さな)
ヲタク行政書士®
やぎ座のO型、平成弐年式
法人設立、事業承継が得意
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