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Webライターは本当に稼げるのか?SNSにあふれる“成功体験”の見極め方

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Contents

関連投稿

Webライターって、そんなにうまい話だっけ?

Xを見ていると、このような投稿が目につく。

  • 未経験から3か月で月10万円
  • 元専業主婦が在宅で月収20万円
  • 文字単価5円、好きな時間に好きな場所で働ける

一見すると希望に満ちた情報に見えるが、冷静に見ていただきたい。

副業で月10万円という金額は、それなりの努力とスキルが必要なラインだ。

にもかかわらず、驚くほど多くの人が、まるで何の苦労もなくその水準に到達したかのように語っている。

本当に、そんなにうまい話が転がっているのだろうか?

実際のところ、Webライター界隈のSNS発信は、「情報発信者」と「情報の受け手」の間に、ある種の認知ギャップが存在している。

そしてそのギャップこそが、「未経験なのに案件が取れる3つの秘訣」や「初月で5万円稼げた秘密」などのコンテンツを生み出す温床になっている。

このでは、以下のような疑問を持ったことのある人に向けて、

  • SNSで見かける「成功ライター」とは何者か
  • 「文字単価〇円」の裏にある実態はどうなっているのか
  • 情報発信が目的になっていないか
  • 本当に稼げている人はどんな場で、何をしているのか

という点を、冷静に分解していく。

「よくわからないけど凄そう」で済ませるのではなく、その凄そうに見える構造を1つひとつ分解し、確認してみる。

うまい話の裏にある構造を知ることで、惑わされず、利用されず、必要に応じて逆に活かせるようになってほしい。

情報を「見極める力」は、在宅ワークや副業を続けていくうえで、最も重要な資産の一つだ。

第1章|SNSにあふれる“成功ライター”たちの正体

SNSで「月10万円稼げました」「文字単価5円になりました」と発信しているWebライターは非常に多い。

だが、その投稿をすべて真に受けるのは危うい。

なぜなら、「稼いでいる」と主張する人たちが、実際にどの立ち位置で収益を得ているのかは千差万別。

単に、文章を書いて報酬をもらっているわけではないケースも多いからだ。

まずは、よく見かけるライター系アカウントのパターンを分類してみよう。

以下の表は、それぞれの特徴と目的を簡単に整理したものである。

SNSでよく見るライターアカウントの分類

分類特徴中身主な目的よくある言動
自己実績タイプ本人が執筆し、実績を積んでいる実作業型
時給換算すると意外と安いことも
実績の蓄積
認知拡大
月10万/納品数×本/案件紹介感謝
ノウハウ販売タイプ自分は実務から離れているnote販売や講座が中心情報販売・教育ビジネス初心者向け無料プレゼント/販売中
案件横流しタイプクライアントとライターの仲介受注だけして外注に投げる仲介マージンで稼ぐ優良案件あります/チームで働きませんか
コミュニティ販促タイプライター養成サロンを運営オンラインサロンや講座へ誘導継続課金型ビジネス仲間と成長/Discord運営中
見せかけインフルエンサータイプ実績が曖昧or誇張フォロワー稼ぎやアフィ誘導インプレ稼ぎ
▶案件
未経験3か月で月収30万円/みんなできる
選ばれしガチプロSNSでは目立たない出版や企業案件を水面下でこなす安定収入・指名案件実績公開なし/SNS更新まばら

上記を見てもわかる通り、「Webライター」といっても、実際には「書く仕事」をする人と、「教える・売る仕事」にシフトした人が混在している。

投稿の文脈だけでその人が“どの立場なのか”がわかりにくい。

そのため、受け手の側が情報を分解し、自分に関係があるかどうかを判断する力が求められる。

なお、ここで注意すべきは、どのタイプにも一定のニーズと役割があるということだ。

問題なのは、「稼げている=このやり方が正解」という一元的な思考に陥ること。

見た目の数字だけを信じるのではなく、「どうやって」「何で稼いでいるのか」に目を向ける必要がある。


この章で一番伝えたいのは、「Webライター界隈=文章力で稼ぐ人の集まり」と考えると、後にギャップに苦しむ可能性があることだ。

発信されている成果は、別のビジネス構造から生まれていることがある。

それを見抜けるかどうかで、SNSとの付き合い方は大きく変わる。

第2章|「文字単価◯円」の幻想と、実質時給という現実

Webライター界隈では、「文字単価◯円」という表現が、あたかも収入の指標であるかのように使われている。

たとえば、

  • 文字単価1円なら、3,000文字で3,000円
  • 文字単価3円なら、同じ3,000文字で9,000円

一見、単価が高いほど効率よく稼げるように思える。

しかし、この「文字単価」という指標は、本来“時間単価”ではない点に注意していただきたい。

文字単価は、あくまで「成果物」に対する単価である

Webライターの報酬は、基本的に「納品ベース」で支払われる。

つまり、どれだけ調べようが、どれだけ修正を重ねようが、記事1本=固定報酬であることが多い。

そして、その「納品」にたどり着くまでには、さまざまな業務が含まれている。

よくある“文字単価の外側”にある作業

  • 構成作成(見出し・流れの設計)
  • キーワード調査
  • 競合分析
  • リサーチ(情報収集・データ確認)
  • 画像選定・挿入
  • CMS入稿作業
  • クライアント対応(質問・確認・修正対応)
  • レギュレーション読解

要するに、同じ3,000文字の記事を書くのに2時間で終わる人もいれば、5時間かかる人もいる。

そうなると、たとえ文字単価が3円でも、実質的な時給は大きく変動する。

■ 実質時給で見た文字単価の目安(仮の例)

文字単価納品文字数作業時間
(総計)
実質時給
1円3,000文字4時間750円
2円3時間2,000円
5円4時間
(構成×画像×CMS込)
3,750円
5円7時間
(リサーチ・修正多数)
2,143円

文字単価が高いからといって、時給が高いとは限らないのである。

■ 特に初心者が見落としがちなポイント

  • 「構成付き案件」「CMS入稿必須」など、タスクが増えるほど時給は下がる
  • 修正依頼が多い案件だと、納品本数が稼げず単価アップが意味をなさない
  • 慣れないうちは、執筆以外の作業に時間を取られる

にもかかわらず、SNSでは「文字単価だけ」がクローズアップされがちだ。

その結果、「高単価=高収入」と思い込んでスタートした初心者が、実際は時給換算で最低賃金を下回る働き方になってしまうこともある。


文字単価は、あくまで「成果物に対する報酬」の一指標であり、時間単価の高さや、業務効率の良さを保証するものではない。

この点を理解していないと、「高単価案件を受けたのに全然稼げない」状況に直面することになるだろう。

見栄えのいい数字に惑わされず、「自分にとって効率のよい案件かどうか」を、冷静に判断することが求められる。

第3章|なぜ「未経験から月10万円」はこんなにバズるのか?

SNSでWebライターを検索すると、ほぼ確実に目にするフレーズがある。

  • 未経験から3か月で10万円
  • 主婦でも在宅で月収20万円
  • クラウドワークスで初月から案件獲得

こうした投稿が、次々と拡散され、いいねやフォローを集めている。

なぜ、これほどまでに似たような言葉が繰り返されるのか。

理由は単純で、それが「一番ウケる」からだ。

SNSで“刺さる”言葉の共通点

SNSでバズる情報には、ある種のテンプレートが存在する。

特にライター界隈で効果的なのは、次のような構造だ。

  • 想定読者:副業初心者・主婦・会社員等「不安を抱える層」
  • キーワード:未経験/主婦/在宅/月収〇万円/3か月/自宅で稼ぐ
  • 構成:Before → Afterのわかりやすさ+再現性アピール

上記に当てはまる投稿は、共感性が高く、拡散されやすい。

そのため、SNSで発信する側にとっては、効率よく注目される型として使い回されている。

SNS投稿は実績報告ではなく「集客コンテンツ」

SNSで発信される内容の多くは、情報販売やサービスへの誘導目的である。

いくつか例を挙げると、

  • note販売:「初心者でもできた案件獲得の3つのコツ/980円」
  • 無料PDF配布:「LINE登録で案件テンプレプレゼント!!」
  • コミュニティ誘導:「副業ライターの仲間を募集中/Discordで交流中」
  • 案件紹介ビジネス:「希望者はDMください≒下請斡旋)」

「未経験から稼げました」のストーリーは、商品を売る前振りや信用づくりとして機能していることがほとんどだ。

「自分もできそう」と思わせることが目的

この種の投稿は、情報の正確性や再現性より、読者がどう感じるか(=やってみようと思うか)を重要視している。

そのため、

  • 月収10万円=すごすぎず、手が届きそうなライン
  • 3か月=短すぎず、続けられそうな期間
  • 主婦・未経験=自己投影しやすい属性

といった具合に、心理的にもちょうどいい数値が選ばれている。

ここまで見ていると、バズっている投稿は実態報告ではなく、マーケティング施策の一部として設計されていることが明確になる。

実績を出してからではなく「出し方」から始める人もいる

最近では「未経験から月10万円を目指す過程をSNSで発信し、途中でnoteや講座を販売する」という途上スタイルを見かけるようになってきた。

これまで、稼いで実績を出してから発信するのが主流だったようだが、稼ぐ過程そのものをコンテンツ化することを目的に動いている人もいる。

この場合、収益の本体は執筆業ではなく、「情報販売」や「コミュニティ運営」である。


発信されている情報が、すべて嘘とは言わない。

しかし、SNSにおいては「誰が、何のために、その投稿をしているのか」という意図を読み取ることが不可欠だ。

そして、投稿の背景にあるマーケティング構造を理解しておけば、たとえ自分が同じ業界にいなくても、振り回されずに済む。

第4章|本当に稼げている人は、なぜSNSで目立たないのか?

SNSでは、「月収10万円達成」「文字単価5円獲得」等のわかりやすい成果報告が量産されている。

しかし、現場レベルで継続案件を得て、一定以上の収入を得ているライターが全員、SNSで発信しているわけではない。

では、なぜ彼らは稼げているのに目立たないのか。

ここには、他の発信者と異なる戦略が存在している。

稼げている人の多くは「営業せず案件が来る仕組み」を持っている

SNSにおける発信がメインの人は、フォロワーや認知度を「案件獲得の導線」として活用している。

一方、目立つことのない実力派ライターたちは、以下のような“非SNS的”な導線で仕事を得ているケースが多い。

  • 特定クライアントとの継続契約(社外パートナー枠)
  • 過去の紹介や実績経由でのリピート受注
  • 編集プロダクションや広告代理店との業務提携
  • 自サイト・ポートフォリオ経由の問い合わせ
  • 業界特化型のコネクション(士業・美容・金融等)

要は、SNSで案件を取りに行く必要がないのだ。

SNSで発信していない ≠ 実績がない

勘違いしている人もいるが、SNSで発信しないからといって、何もしていないわけではない。

むしろ、SNS発信に注力していない分、

  • 原稿のクオリティ担保
  • 専門性の深化
  • 編集者との長期的な関係構築

といった、実働で評価される領域にリソースを集中させていることも多い。

そのため、表向きの活動は控えめでも、実務における信頼や報酬水準は高く、結果的にSNSに依存しない仕事の回し方ができている。

情報発信が目的でないため、過剰演出が不要

情報販売や集客を目的に発信している人の多くは、数字のインパクトや、再現性アピールが著しい。

この点、すでに高単価案件を安定して獲得できている人は、そうした演出が不要だ。

それどころか、いたずらに目立ってしまえばリスクにもなり得る。

たとえば、

  • 特定のクライアントとの契約条件に守秘義務が含まれている
  • 案件元を明かすことで競合が増える
  • フォロワー数や炎上リスクと距離を置きたい

このような理由から、「黙っているほうが得策」と考える人も珍しくない。

本物はSNSより静かな場所に落ちている

SNSで盛り上がる案件のほとんどは、「初心者向け」「低単価スタート可」など、大量に人を集めることが前提の薄利多売モデル。

一方で、高単価×継続性あり×裁量も広い案件になるほど、クローズドなネットワーク内で流通する。

そのため、SNS上で見かける情報を基準にし、「自分は未熟」だと肩を落とすのは少々軽薄である。

見える世界だけが必ずしも、業界全体の標準ではない。


「発信者=すごい人」と思い込む人も多いが、本当に稼げている人の多くは、発信しない戦略を選んでいることを知っていただきたい。

その背後にある合理性を見抜けるようになれば、SNSに振り回されず、より安定した働き方を選択できるようになるだろう。

第5章|「誰を信じればいいのか」ではなく「何を見ればいいのか」

ここまで見てきた通り、SNSにはさまざまな立場のWebライターが存在し、それぞれの目的に応じて「成果」や「稼ぎ方」が演出されている。

  • 発信している = 実際に稼げているとは限らない
  • 発信していない = 実績がないとも限らない

この前提を踏まえ、見極める際の基準を強く持って欲しい。

判断材料として見るべき5つのポイント

  1. 発信の目的が明確か
  2. 再現性より構造を説明しているか
  3. 実務の話が具体的か
  4. 時給・工数に言及しているか
  5. 一貫性はあるか

これらを確認すれば、信頼できる発信者かどうか高確率で見定められる。

情報の“評価軸”を持つことが最大の自衛

SNSの情報は玉石混交で、見た目のインパクトやバズに惑わされやすい。

だが、「バズっているから正しい」「みんながいいねしてるから信頼できる」という考えは、判断ミスを誘発する。

必要なのは、「この人はこう言っているけど、自分には当てはまるだろうか?」という視点で情報を見る習慣である。

つまり、他人の体験談を“仕組み”として読み解く力が求められる。

選定眼があれば、情報を瞬時に選別できる

SNSを完全に遮断する必要はないどころか、情報をうまく使えるなら、ヒントや繋がりの宝庫である。

しかし、使いこなすには確たる判断軸が必要だ。

当ページで示した分解の視点を持つことで、無用な不安や焦りに飲まれず、必要な情報だけを選び取ることができるだろう。


あなたがこの先、副業を始めるにしろ、在宅ワークを続けるにしろ、見えぬ構造を見抜く力は最も信頼できる武器になる。

情報の受け手で終わらせず、情報の使い手となること。

その視点を持てるかどうかで、結果は大きく変わる。

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カテゴリー: コラム


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榊原沙奈
(さかきばら さな)
ヲタク行政書士®
やぎ座のO型、平成弐年式
法人設立、事業承継が得意
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