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筆者プロフィール
榊原 沙奈(90′)
榊原行政書士事務所 代表行政書士
やぎ座のO型。趣味は写真を撮ること、神社をめぐること。
オンライン診療とは
オンライン診療は、スマートフォン、タブレット、パソコン等の情報通信機器を使用し、離れた場所からリアルタイムで医師の診療を受けられる制度です。
制度設立当初は「遠隔診療」と呼ばれ、離島や僻地等、受診が難しい環境を前提として認められてきた制度でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、多くの疾病に対し、オンライン診療が認められるようになりました。
対面診療との違い
オンライン診療と対面診療の大きな違いは、受診場所と提供される療養の内容です。
オンライン診療の利用要件
オンライン診療は、全ての患者が対象になるわけではなく、下記の要件を満たす場合に利用することができます。
医療機関要件
オンライン診療を実施する医療機関は限られているだけでなく、初診対応をオンライン診療で実施できる機関は更に少数です。
このため、オンライン診療に対応しているかどうかを確認する必要があります。
デバイス要件
オンライン診療において使用するデバイスは、原則、医療機関が指定します。
これは、オンライン診療にて使用する専用アプリへの対応範囲が限定されていることが理由で、患者側で、アカウント作成、基本情報の入力等が必要とされます。
診療科等要件
オンライン診療の対象とされる診療科、疾患について、各医療機関により異なります。
オンライン診療の場合、触診、聴診、血液検査等を実施することが難しく、急変の可能性があるものや精密検査が必要なものは不向きとされます。
支払要件
オンライン診療で利用できる決済方法は、各医療機関により異なります。
一般的に、クレジットカード、銀行振込、電子決済等に対応しているところが多いですが、事前に確認しましょう。
処方箋は医療機関から薬局へ送信され、患者は薬剤師から服薬指導を受け、郵送または対面にて受け取ります。
オンライン診療のメリット
オンライン診療には、下記のメリットがあります。
- 感染リスクの低減
- 通院・受診にかかるコスト削減
感染リスクの低減
オンライン診療の場合、実際に病院を訪れる必要がないため、他の感染症に感染するリスクを抑えることができます。
通院・受診にかかるコスト削減
オンライン診療では、通院時間、受診・会計までの待ち時間がカットされるため、交通費等の金銭面だけでなく、かかる時間も削減することができます。
オンライン診療の注意点
オンライン診療を利用する場合、下記の点に注意しましょう。
- ネットリテラシーが必要
- 初診から対応してもらえる機関は少ない
- 処方薬が届くまで時間を要する
- 誤診のリスクがある
ネットリテラシーが必要
オンライン診療では、スマホ、タブレット等のデバイスだけでなく、専用アプリ等を使用しなければなりません。
このため、操作に不安がある人やネット環境が整っていない場合、導入自体が難しい場合があります。
受信中のトラブルに対しても、ある程度の知識がなければ医療機関側からできることはないため、自分自身で操作できることが患者の最低条件となります。
初診から対応してもらえる機関は少ない
定期検査や触診等が必要な疾患や、急性症状を伴う場合、初診から対応してもらえる医療機関は稀少です。
オンライン診療に適した症状と、そうでない症状がある程度定められているため、自身の希望する診療科・症状を診てもらうことができない場合もあることに注意が必要です。
処方薬が届くまで時間を要する
対面診療の場合、診療後、門前薬局等で処方薬を受け取ることができますが、オンライン診療の場合、即日の受取りは難しいことがほとんどです。
頓服薬等、すぐにクスリがほしい場合、オンライン診療は不適切といえます。
誤診のリスクがある
オンライン診療の場合、対面診療に比べ、主治医が受ける情報量は限られます。
このため、対面で見逃すことがないような変化でも見落とす可能性があることに注意しましょう。
オンライン診療の受診方法とメリット、注意点まとめ
当ページでは、オンライン診療の受診方法とメリット、注意点を解説しました。