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この経歴、言わない方がいいですか?
このようなご質問をいただくことが、意外と多いです。
これに対し、私はこうお答えします。
むしろ、発信しましょう。
それこそあなただけの武器じゃないですか。
第1章|“異業種出身”こそ、行政書士に向いている理由
行政書士は、法律のプロと言うより、「不安を言葉と書類でほぐす」ものです。
- 相続で家族がもめている
- 離婚したいが誰にも打ち明けたくない
- 外国籍の方が在留資格で困っている
このような、心の整理がついていない相談者に寄り添い、法的にこうしましょう、ああしましょうと提案して枠をつけていくのが行政書士の役目です。
つまり、知識や学歴だけで届かない領域があり、埋めるには人間力が試されます。
空気を読む、沈黙に耐える、言葉を調整するスキルの重要性
特に、以下のスキルは現場でとても重宝されます。
- 微妙な「間」に気がつく観察力
- クライアントが口にしない本音を察知する力
- 専門用語を相手に合わせて翻訳する力
これらはいずれも、机上で学べるものではありません。
むしろ、これまでの経歴のなかで、
- 日々たくさんの方と接してきた
- 距離感や境界線に敏感にならざるを得なかった
という方の場合、既に自然と身についている可能性が高いといえます。
実例:接客業/ナイトワーク/販売等からの転身成功例
- 昼と夜、どちらも働いた経験をもつ30代女性
- 元販売職で、人間関係のトラブル相談が得意だった40代男性
皆さん、最初は「自分なんかが…」と不安そうでしたが、人の気持ちを汲み取り整えるという点ではずっと最前線にいらっしゃった方々です。
過去の経歴に光を当てるのではなく、そこで培った感性や振る舞いを再編集する。
それが行政書士として活きるために必要な翻訳の第一歩です。
第2章|【実践ワーク】あなたの過去を“棚卸し”してみよう
どんな経験も言い換えられるとスキルになります。
本章では、あなた自身のこれまでの仕事や活動を棚卸して、行政書士として活かせる強みに変えましょう。
◆STEP1|「仕事の風景」を思い出す
過去の仕事や立場にて、よく遭遇していた場面をいくつか書き出してみてください。
よくあった場面 | そのときの対応 | 身についたスキル |
---|---|---|
感情的なお客様への対応 | 話を最後まで聞き、落ち着かせた | 傾聴力、対話調整力 |
店舗スタッフ同士のトラブル | 間に入り、調整した | ファシリテーション力 |
初対面の方への接客 | 共通点を探し、会話を展開した | 空気を読む力、雑談力 |
こんなのふつうじゃん
そう思われた方こそ、それが再現性のあるスキルなのです。
◆STEP2|「行政書士の業務」と重ねてみる
たとえば、
- 書類作成には、人の話を言葉で整理する力が必要
- 相続や離婚の相談では、感情の揺れを理解する力が必須
- クライアントとの関係性は、距離感の取り方が決め手
つまり、人を見てきた人は、書類の向こうにいる人を感じられる行政書士になれるはずです。
◆STEP3|それでも言語化に困ったら…
私もはじめは、「ただ人と話していた」程度に考えていました。
けれど今は、その「ただ」がどれだけ難しく貴重であったかを実感しています。
本記事の末尾に「棚卸しシート」をPDFにて配布しています、書き出してみると意外な気づきが生まれるかも知れません。
第3章|資格取得までの逆算プラン
なんか、法律って難しそう…
勉強なんて、もう何年もしてないよ…
こう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、当然です。ご安心下さい。
行政書士は、センスや地頭より、構造と戦略が活きる資格です。
◆どれくらい勉強すればいいの?
行政書士試験は、毎年11月に行われます。
学習時間の目安として、
- フルタイム勤務:約800~1,000時間
- 時間がとりやすい場合:約600時間~
といわれています。
週20時間を10か月継続できれば800時間。
1日3時間取れないなら半年~1年計画が王道だと思われます。
◆学習スタイル別の選び方
スタイル | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
独学 | 費用が抑えられる/自由度高め | 自走できる人/再受験者 |
通信講座 | カリキュラムと講師の指導有り | 初学者/学習の型がほしい人 |
通学講座 | モチベが維持しやすい/対面質問可能 | 環境が必要なタイプ |
私は独学突破でした。
自分の生活に溶け込むスタイル選択が合格へのカギです。
◆ありがちな失敗とその回避策
- 1ページ目から完璧にこなそうとする
- 参考書コレクターとなり、満足する
- モチベが下がった際、戻れる場所がない
これらを回避するには…
- 科目ごとに期限を設ける
- 模試の受験時期を決める
- 復習をはじめる時期を決める
これらもnoteにて、PDFサンプルを配布予定です。
noteはこちらから。
第4章|資格取得後、どうやって“仕事”にする?
資格はあくまで、スタートラインです。
合格してからの道のりにある「最初の選択」が大切です。
◆進路は主に3タイプ
タイプ | メリット | 向いている人 |
---|---|---|
開業型 | 自由・報酬も青天井 SNS等で差別化可能 | フリーランス経験者/動ける人 |
副業型 | リスクを抑えながら経験を積める | 本業との相乗効果を狙いたい人 |
実務補助型 | 実践を学びながらスキルを習得 | 勉強は得意でも現場は未経験な人 |
◆「信用」のつくり方=“人となり”を出せるか
行政書士は「誰でもなれる」からこそ、選ばれる理由が問われます。
- この人になら話しても大丈夫
- 気持ちをわかってくれそう
- 言葉選びがやさしく、信頼できる
つまり、あなたの言葉で過去をどう説明するかにより、信用されるかどうかが決まります。
◆SNS/YouTube/ブログはどう活かせるか?
今や、士業も見つけてもらう時代です。
- SNS:日常や活動報告、キャラ付けに〇
- YouTube:解説動画で信頼獲得+差別化に〇
- ブログ:考え方や価値観の棚卸しとして〇
現に、私も異業種から行政書士として活動し、YouTubeやブログを運用しています。
信用は広告ではなく、蓄積で生まれる時代だと感じています。
◆「行政書士だけが正解」じゃない
行政書士試験に合格すれば終わり、ではありません。
むしろ、それはあなたの経歴を活かす武器の1つでしかない点にご注意下さい。
- 動物がお好きならペット法務
- 海外に興味があるならビザや国際結婚
- 介護や看取りに関心があるなら終活支援 など
行政書士という枠を超え、自分の人生経験を誰かのために翻訳する仕事ができるようになります。
まとめ|過去を“捨てる”んじゃない、“翻訳”するだけ
あなたが歩んできた過去は、消したり、恥じるものではありません。
仮に、消したい、恥ずかしいと感じることがあるとすれば、単に「伝え方を知らないだけ」ではないでしょうか。
行政書士という資格、職業は、人の人生の節目に立ち会う仕事です。
だからこそ、自分の人生にしっかりと向き合って来た人にこそ向いている。私はそう思っています。
過去を抱えながら一歩踏み出したい人を全力で応援したい。
それが、私がこの記事を書いている理由です。
💡こんな方はぜひ、もう一歩だけ踏み込んでみてください
- 「私の経験なんか…」と口に出しそうになったことがある
- どこかで「変わりたい」と感じている
- 最初の一歩を自分で選びたいと思っている
🔗次のアクションはこちら
📘勉強プラン・棚卸しワーク・逆算カレンダーのPDF配布はこちら
🗂本編YouTube動画はこちら
→ https://www.youtube.com/channel/UCRex_B9uPGOMsofqrxh7ScQ
💬より踏み込んだ個別相談や裏話はメンバー限定で
→ YouTubeメンバーシップ
あなたの素材はまだ、誰にも真似できない強さを持っています。
あとはそれを言葉に変えるだけ。
🧭棚卸しワークの使い方ガイド(文章案)
このワークシートは、あなたの過去を強みに翻訳するためのものです。
必要なのは、かっこいい実績ではなく、等身大の経験です。
1.過去の仕事、活動を書き出しましょう
正社員でなくてもOK。バイト、派遣、夜職、家庭内経験も含めましょう。
1つの職場での複数の場面でも構いません。
2.そのときよくあった「困った場面」を思い出しましょう
感情的な人、黙り込む人、理不尽な要求など、印象に残っている物がベスト。
3.どう対応し、どう振る舞ったかを書きます
何をしたかより、どんな姿勢だったかに注目しましょう。
4.そこで得られたスキルを自分の言葉で書いてみてください
正解はありません。「空気を読んだ」も立派なスキルです。
5.行政書士の仕事にどう活かせるか?を想像してみましょう
クライアントとの対話、相手の不安を読み取る、書類作りの背景を丁寧に説明・整理するなど。
ポイント
この作業は、自己肯定感を取り戻す作業でもあります。
他人と比べず、あのときの自分はよくやっていたという感覚を見つけるために取り組みましょう。